オススメおもちゃ
我が家で長年大活躍しているおもちゃ、なんだと思いますか?
それはもはや「おもちゃ」と呼べるものかどうかもわかりません。
どこにでもあると言えばあるものです。
さてさてそれは、
なんと、
ひも
そう
ひも
です。こういうものです。
幼稚園の教室にこういうのがあって、子供達がよく遊んでいたので、真似して作ってみました。私は、鍵編みで編みました。
こんなの、何が楽しいの?
と大人は思いそうですが、子供達には万能おもちゃ。くくって何かを引っ張ったり、くねくね動かしたり、繋げて長くしてみたり、はたまたおままごとのお料理になったり、使い道は無限です。数本用意しておけば、さらに遊びが広がります。
(紐って危ないように思えますが、毛糸で編んであるので、少しストレッチがあります。特に無茶な遊び方をする子供でなければ、大きな危険はないと思いますが、その辺の判断は各自でしてくださいね。)
ベルト
そして少し話は変わりますが、「ひも」つながりで。息子の学校では9月の終わりに「ミカエル祭」という行事があります。大天使ミカエルの勇気と正義を讃えるお祭りといった感じで、シュタイナー学校ではドラゴンを剣で倒す劇をしたりします。日が短く暗くなる季節を前に、自分の中の闇に打ち勝ち勇気を得るというような意味があります。
去年、息子が幼稚園生の時、ミカエル祭の時期に二人一組になってねじって作る紐を作ってきました。赤と白の紐です。1年生になった今年は、同じ時期に、指編みの紐を作ってきました。子供達はそれを腰に巻いてベルトのようにします。このベルトがミカエル祭に関係あるのかは、詳しく知らないのですが、自作のベルトを巻いて遊ぶ子供達は、どこか自信に満ちて勇気を得たように、いつもより少したくましく見えたものです。背筋もすっと伸び、正義感もあるようにも見えます。
そしてそれを腹のあたりでぎゅっと縛る。
その時の顔ったら。きっとそのベルトを締めると、勇気がみなぎりいつもより早く走ることができ、いつもより高く飛べることができる気分なのでしょう。
なんとなく
腹をくくる
という言葉の語源を感じます。
ただの紐ですが、自分で最後まで何日もかけて完成さたものを身につけるというのは、特別なことなのではないかと思いました。
ひもの遊びも勇気のベルトも些細なことかもしれませんが、見落としては勿体ないことのように思えます。