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爆血!ネタバレ1200%『鬼滅の刃』最終話まで読んだ40代女性の感想〜義勇さんについて〜


『鬼滅の刃』はすごかった

私自身ネタバレが好きでないので、これから読む人にネタバレしないようにと『鬼滅の刃』の素晴らしさを今まで書いてきました。が、もっともっと『鬼滅の刃』について語りたい!という気持ちが湧いてくるのです。そのためにはネタバレ無しでは書き尽くせないと判断いたしました。40代も後半に差し掛かり、子どもは小さく、自営で仕事もしています。更年期もあります。はっきり言ってそんな時間は無いのですが、無いものを絞り出してでも語りたい魅力があるのが『鬼滅の刃』なのです。


義勇さんについて

この人について書きたいと思った時、これはもうネタバレ無しでは不可能だと判断いたしました。何故なら201話まで私は義勇さんが好きではなかったからです。好きでないどころか、苦手ですらありました。205話で終わる『鬼滅の刃』です。どんだけ佳境まで義勇さんが苦手だったのか。。

今でこそ1話目の義勇さんに「ひゃーっ!かっけー!」ってなってますが、それまでは「なんなのこの人?」でした。しのぶから兄妹を守る義勇さん。柱合裁判で披露された手紙。「どうしても独りで後ろを向いてしまう」(お館様談)義勇さんの心の奥底。風柱におはぎをあげることで心の交流をとしようとするズレた義勇さんの神経。止血が効かなければ傷を焼く義勇さん。それら全てを併せ持っても私の心は動きませんでした。


全くブレのない義勇さん

ところが201話で私の義勇さんへの見方は1000%変わりました。鬼になった炭治郎を殺す。なんというブレの無さ!伊之助や善逸が躊躇する中、義勇さんは全く躊躇がありません。鬼は滅殺するもの。その信念を貫くのです。そこから私の中の義勇さん株はストップ高まで上がりに上がりました。「ああ、この人にとって第一の目標とは世の鬼を滅殺することなんだな…」そんな当たり前にようやく気がつきました。

それまで「陰気臭い人だな」なんて思っていたのですが、鬼の滅殺を目標としている義勇さんが、鬼がはばかる世で笑える訳がないのです。無事に鬼の無い世を実現させ、鬼殺隊も解散。その後ようやく義勇さんの顔に笑みが戻ってきました。鈍い私はそんな義勇さんの心に201話まで気がつかなかったのです。そして最終話、現代を生きる屈託のない子どもの姿で友人らと語り合う義勇さんに涙しました。

義勇さん一人のあり方だけでも吾峠先生は素晴らしいと改めて思うのです。義勇さん同様、全くブレが無いのが吾峠先生です。先生についてはまた別の機会に書きたいと思います。






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