妊娠出産に対するネガキャン風潮に打ち勝つ心の準備を始めました
今期「あなたがしてくれなくても」
というドラマが30代女子に
地味バズりしましたね(私的体感
ダブル不倫うぇい的なドラマと見せかけつつ、
田中みなみ演じる楓というバリキャリ女子を見て全日本の働く女子が号泣するドラマと言っても過言ではなかったかと思います。
一部ネタバレですけれど、
2組の夫婦の中で唯一不倫もせず、
バリバリ雑誌の編集長を目指して仕事に邁進していた楓は結果的に、
ゆるめキャリ女子と不倫をした夫と離婚。
同時期に上司から打診されていた
編集長の座さえも逃しました(これ以上の悲劇ある?
という夫誠(岩田剛典)のイケメンフェイスをボコりたいと思った女子はウン万人にのぼるかと思われます。
どんだけ可哀想なんだよって思いながらも、
今の日本の
『仕事と結婚/子供はトレードオフ』
的な状態やちょっと不器用なキャリア女子からは男が離れていく感もリアルすぎて鼻血。
妊娠する前からずっとモヤモヤしてたこの
『トレードオフ』
今日は色んな人と話して整理されてきた気持ちを真面目に語りたいなと思っております。
共働きで経済的に問題ない層の子供モチベーション
最近、キッシーが異次元の少子化対策の記者会見まで開きましたね。
残念ながら会見自体は見ていないのですが、
やっと日本の出生率の低さにやべぇぞとなってきた感はありつつも、
「子供を産もう」というモチベに直結するのかという疑問は残ります。
それで、考えてみたんですけど。
そもそも「1人目の子供産もう」
って思うタイミングって子育て/保育園とか諸々の仕組みって何ぞや状態なわけで、
母性父性も整ってないし、お金がどんだけかかるとかピンとこないのですよね。
それより、子供がいることで自分の人生がどう変わってしまうのかという視点でしか見てないように思うんです。
もちろん経済的なことはブレーキをかける要因の1つなので有効な場合もあるでしょうが、
どちらかと言うと既に子供いる人がこの政策に喜んでるイメージ。
それなりに自由にお金使えるDINKSや未婚ぴーぽーにとっては、ハードルはそこではなくって、先人が目に見える形でどういう人生を送っているかというところが肝なのではないかと。
つまり、世の中に溢れる
『自分が今までやってきたことと結婚/子供はトレードオフ感』
のネガキャンとそれに伴う不安感を滅しないかぎり子供モチベには繋がりにくい。
そして例えば仕事してきた女性にとって今までやってきたことってのは往々にして仕事も含めた自分の人生だったりするわけで。
私も実際
「妊娠した時点でキャリア終わる」
「子供出来たら自分の人生なくなる」
等散々同年代に言い聞かされて妊活を決断するまで相当夫ともめました。
ちなみに中間報告として、幸い一時期の体調不良もどうにかなるレベルでしたし、
妊娠しただけではキャリアは終わりませんでした。
容易に諦められるイギリス式
先日、2児の母であり、
ダイレクターであるイギリス人のメンターと話をしました。
きっとイギリスには日本にはない
すんばらしい子育て制度があるのだろうと踏んでいたわたくしは、どうして日本人女性が特段しんどそうなのかの疑問を解決するべく前のめり。
ところが、
期待はずれなことに、彼女から出てくる言葉は聞いたことのある情報ばかりでした。
「1人目の時はどうすればいいか分からない上にほぼワンオペでメンタルやられた」とか、
「復職した際は大人と会話できるだけで感動的だった」とか、
「一年育休とってそこから復帰したよ」とか。
保育園も大して充実してる感じでもなさそうでした。
しかしながら、一つだけ
決定的に違うことがありました。
彼女も出産後からずっと週4勤務のパートタイマー、他にも長らく週3勤務だったワーママが普通にダイレクターになり、活躍していることです。
『数年バックシート(後部座席)にいても良いのよ。別に復帰してから何年も働けるんだから。あなたは無意味なことを今悩んでいる。』
という言葉には説得力がありました。
働き方を変えるかサポートを鬼厚にするか
今の妊娠適齢期世代には、
「大丈夫。休んでもどうにかなる。」
と言ってくれるキャリアも子育ても満足に出来た世代の女性がいないことがまず問題なんだと思います。
「大丈夫」と言う立場の人が男性だったり、
子供のいない女性だったり、
「私は身を粉にしてこんだけ無理して頑張った」系の女性ばかりで、
結果、今現在先が見えず目の下クマ作りながらげっそりしている後部座席フェーズの同年代と共にみんなで不安を高め合って、イギリス式の数年諦めるテンションになれない。
かといって働き方や社会事情が全く違うのに、
アメリカ式の3-4ヶ月で仕事復帰を微妙に真似しようとしてもこれはまたしんどいだけなわけです。
ちょっとやそっと夫が育休取りやすいとか、
お金もらえるというより、
根本的に会社や仕事の仕方が変わるか、
長時間労働など日本らしい働き方を維持するならば病児保育含めた保育システムも
世界最高水準レベルに劇的に素晴らしくならなければ無理なのかなって思います(霞ヶ関みんなで保育士免許とってみる?
後は今の妊娠適齢期世代が「大丈夫だよ」って言えるような結果が出るまで待つしかないのかもしれません。
◇
そんなこんなで、
ついにわたくし安定期にはいりました。
このフェーズを乗り越えた人々にとっては普通のこと言ってんなって感じかもしれませんが、
妊娠・出産したらTHE ENDという
ネガキャン風潮や実例の少なさに惑わされず、
自分ならどうにか出来ると信じる努力をやっと始めました。
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