世界の車窓からってTVが昔ありましたが、窓って世界共通じゃないんですよね
1窓の素材について考える
窓サッシといえば「アルミサッシ!!」越後製菓みたいですけれど日本人だと普通に窓=アルミサッシを想像しますよね。
もっともあなたが北海道在住であるなら、
「アルミ?ありえなくね?」
となるでしょう。
そして、世界的にみるとアルミサッシは時代遅れです。
特に高気密高断熱の住宅においては、
アルミサッシは致命傷となるほど熱伝導率が高いのです。
アルミという素材は、
「地球においてはほぼ無尽蔵に存在する」
「加工性がよい」
「アルミそのものが皮膜の自己修復作用を持ち耐食性が高い」
「磁気を帯びない=さびない」
「軽い」
とまあ理想的な建材なのですが、
致命的なのは、
「熱伝導率が鉄のおよそ3倍」
という点で、
世界的にみると最も断熱基準が低いとされるハンガリーですら、
建築材料としてアルミサッシは使用できません。
これは、熱貫流率の低いサッシを使用したとして、告訴されるレベルなのです。
2世界で使われるサッシとは?
では世界の国々は何をサッシに使用しているのか?
「樹脂」
です。
今や世界では樹脂サッシが主流で、
中国ですら新築の家にはアルミサッシは使用できません。
日本は世界的にみてサッシ技術は後進国なのです。
ガラスの技術は日本は世界水準の技術を持ちますので、
断熱ガラスをいくらでも製造できますが、
肝心なサッシの性能が悪すぎて効果が出ていません。
サッシ性能が悪いため、日本は世界的にみると省エネ後進国なのです。
今現在、日本の各サッシメーカーは、樹脂サッシの開発を行っておりますが、
サッシ屋さんって元々アルミ屋さんなので…
樹脂サッシをあまり作りたくないみたいで、
それでこれだけ日本だけが取り残されてしまったようです。
ちなみに北海道ではほとんどが樹脂サッシです。
東北も樹脂サッシに変わりつつあります。
「そんなににいいものだったら早く使いたい」
ですよね。
でも、耐久性がないのです。
所詮プラスチック。
これは、10年程度の耐久性しかないのが問題で、
これもまあ研究開発中で徐々に耐久性が伸びてはいるようですが、
なんと言ってもプラスチックはプラスチックでしかありません。
3アルミサッシと樹脂サッシを比較してみよう
ちなみに札幌での比較でしたら、
樹脂サッシとアルミサッシで年間18,000円、暖房費が違います。
1カ月にすると約1500円。
なんと無茶苦茶な経済効果!!
不思議なのは、燃費の良いプリウスという車を欲しがるのに、
家の暖房費には興味がないのでしょうか?
それとも知らないのでしょうか?
年間18,000円の差を大きいと見るか?小さいと見るか?
こうして見ると日本の窓は時代遅れなのです。
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