読後は見えてる世界がちょっと変わる『ライオンのおやつ』小川糸 | 読了 #2
こんにちは。うさぎです。
小川糸さんの『ライオンのおやつ』を読み終わりました。
生と死がテーマな一冊です。
身近な方を病気で亡くされた方にとっては、読んでて辛い内容かもしれません。
家族や健康や生活インフラ、若さ、平和な暮らし。
当たり前にあると信じてたもの。
失って初めて、貴重さに気がつくことってありますよね。
「経験しないと分からない」
本当にその通りだと思う。
でも、本を読むことで、その世界が擬似体験できる。
想像力が養われる。
それが読書の醍醐味じゃないかな。
私はこの本を読んで「いま目の前にある幸せ」をリアルに失う前に、輪郭を捉えることができました。
おいしくご飯が食べられること、自由に動けること、あたたかい布団でぐっすり眠ること、これってめちゃくちゃ幸せなことなんだよね。
読後は、見えてる世界がちょっと変わる、悲しいけど悲しいだけではない、死後の世界にも少し希望が持てそうな、感情がすごく揺さぶられる一冊でした。
号泣しても大丈夫な時間に読むことをおすすめします。