マスクをしない美人とうちの「うーちゃん」
マスクをしたくない、と主張して会社をクビになったという人と話した。なんか納得できなくて。じゃあ、やめますって言っちゃった、のだそうだ。
まあね、会社として「統一した行動」っていうのを要求するのはわかる。今や日本ではマスク拒否は「反体制」「無責任」「不潔」…そんなことを意味しているからね。そうした人物を会社に置くわけには行かないんだね。
電車内などでマスクをしないでいると、子供が指摘してくるそうだ。ママ、あの人マスクしてないよ!…親の反応が面白いとも言っていた。
「後ろ向いてましょ」「いいから、黙ってなさい」あとは、黙って子供の手を引いて車両を変える人が多いらしい。
爽やかなおしゃれをしているなかなかの美人さんだ。口調も穏やかで体制と闘うタイプとも思えない。母親が子どもを遠ざけたくなるような不潔な存在では決してない。だけど、彼女はどこでもマスクをしない。だから、知らない人たちに嫌なことを言われたり、会社をクビになったり、友達に心配されたりする。
マスクぐらいちょっとがまんしたらいいじゃない。それで人生変わっちゃうようなこと?と友人たちによく言われるそうだ。馬鹿なことやってるんだろうな、と思うんですけどでも…。いやなんです、ただそれだけ。
コロナは怖くないの?と尋ねてみると、「ものすごく怖い」という。陰謀説やコロナウイルス不在説にも詳しかった。ワクチンはさらに怖いのだそうだ。何が本当かわからないのが一番怖いとも言っていた。
ふむふむ…話しているうちにparallel worldに入ってしまう。コロナは怖いんだよね?ならば、ワクチンあるいはマスクでの防御が必要では?いや、そのワクチンは全く安全ではないし、利権も絡んでいる。そもそも実際にはコロナウイルスは存在していないそいう説もあるし、あるいはインフルエンザ並みのウイルスなら、マスクなど必要ない…あ、インフルエンザくらいなら怖くないんだ、じゃあ、コロナは特に怖くないってことでいいのかな?存在してないっていう可能性も信じてる?…いえ、それがわからないから怖くて仕方ないんです。かかったらどうしよう、でも、ワクチンはいや。マスクもしたくない。どうしたらいいのかわからない…
わたしもどう言ったらいいかわからない…;;;
うちのうさぎ「うー」が小さかった頃、首に鈴をつけたことがある。可愛かった💕(お世辞抜きで今も美女です)しかし、うーは本当にそれを嫌がった。何かされた!と慌てて走り出す。鈴の音が鳴る。うるさい音がする。逃げる。音は止まない。走っても走っても音から逃げられない、また走る、音がする、逃げる、音がますます鳴る…あまりに可哀想になってすぐに鈴は外した。申し訳ないことをしたと思っている。
彼女の状態はちょっとこの時のうさぎと似ているのかもしれない、と思う。
恐怖が恐怖を呼び、大きくなっている。音はどんどん大きくなる。離れない…だって自分で慣らしているからね。アドバイスとしたら「足を止めて、首輪を外せ」なんだけど、なかなかね。
われわれはもはやこれ!という一つの答えのない世界にいる。であれば、自分で決めてしまうしかないのだろう。私にとっての正解はこれ、と。誰かにつけられた首輪の音でおびえるのはうちのアホウサギだけで充分。
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