真夜中のわたしたちへ

死にたいと考えるのは間違っているのか、可笑しいのか、病んでいるのか。
人より死を感じやすい人なのだろうか。理由は人それぞれだろう、昼間は普通に過ごせるのに夜になると不安が胸を襲う。眠れない。睡眠不足が不安をよび負のループをぐるぐると回る。
こんな状態はまともじゃないんだ。
ふらふらと夜中歩きに出る。もし遠くに行きたくなっても大丈夫なようたくさん着込んであったかくする。イヤホンをつけ大音量で歩き出す。他の事を忘れるように頭で音楽だけを追いかける。少し遠いコンビニでビールと肉まんを買い公園で休む。風は冷たく、今が夜中であることを伝えてくる。肉まんからは湯気がでて冬なんだなぁと考える。昼間子供が遊んでる公園も夜にはただの静かな場所だ。誰もいない。ビールと肉まんを食べ終えやや上機嫌になり駅に向かう。駅まではやや遠い。その間ちらほら車が通るも人はいない。治安がいいのがここの良いところだ。駅はまだ煌々と光を放っている、田舎故終電はもう終わっている、始発時間を電光掲示板が照らす。いったん疲れたので駅で休む。この駅は何もないそれも気に入っている。極端に混むことはなく、ほどほどに人がいる。曲の切り替えに合わせて立ち上がる、この後はどこへいこうか。夜中の散歩はまだ始まったばかりだ。

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