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許せない病 2
「許さない」
という姿勢を貫くことには
それなりに代償を払わなければならない。
憎しみ
恨み
復讐願望
それらの毒を心の中で醸成し続けなければならず
時間とエネルギーを費やす。
「悲哀は愛以外のいかなる手が触れても血を噴く痛手であり、
また愛の手が触れる時でさえ、
痛みこそしないものの
おなじように血を噴くもの」
オスカーワイルド『獄中記』田部重治訳
その時を
思い出すたびに
心の傷口から血が噴き出してくる
こうしたマイナス面が
「許さない」という姿勢に伴う。
自分が受けた心の傷がかさぶたになり、
やがて瘢痕を残さず治ってくれることを願うなら
「許さない」は妨げになる。
ところが、
こちらは傷つけられて苦しんでいるのに
傷つけた張本人は素知らぬ顔で
平然としているので
はらわたが煮えくりかえる
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