許せない病 10
最も健康的で望ましいのは、
「相手に自分の気持ちを伝えてやめてもらう」
そうして現状を改善させること
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ただし自分の立場によって
気持ちを伝えにくい相手もいます
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勇気を出して伝えても
全然改めようとしない相手だっている
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むしろその方が多い
家族が一番難しいですね。
悲劇的な結末もありますから
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その典型例が“家族同士の殺し合い”です。
警視庁のまとめによると
2013年の殺人事件検挙件数のうち
被疑者と被害者の関係が親族間の割合が
53.5%だった。
これは衝撃的な数字です。
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そして
年毎に増えている
その背景は「超高齢化による老老介護」
その張本人を介護しなければならない状況が増えているのです。
「どうしても許せず、虐待しそうになる」
という患者さんの訴え
「許せない」という思いをかかえながら
一緒に暮らし続けたツケがきているように映ります。
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他人を許せなくて悩んでいる人に大切なのは、
「許そうと躍起になること」
わたしたちは、
「許さなければならない」
という倫理観を教え込まれてきた。
しかし害を受ければ、
許せないと怒るのは当然の反応である。
そして
怒りには復讐願望がつきものなので、
いかなる歯止めもなければ
「やられたら、やりかえす」
さらに復讐された側もやり返すだろうから
「復讐連鎖」
という事態となり、
社会が成り立たなくなる。
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その歯止めのための倫理なのだ。
「許せない」と悩む方は
このことを念頭に置いていただきたい。
もっとも社会は
さまざまな努力で人間の復讐願望に制約を加えてきた。
それが成功しているとは言いがたい。
無理に許そうとしているうちに
自分の心身に悪症状が出現してしまうこともあるのだから。
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最後に抜け出す出口としてお勧めしたいのが、
「怒りをバネにする」
青色発光ダイオード(L E D)開発で
2014年ノーベル物理学賞受賞の中村修二さん。
記者会見で
「研究の原動力はアンガー(怒り)だ。
今もときどき怒り、
それがやる気になっている」
とおっしゃった。
私はびっくりしました
私も同じように怒りを前向きエネルギーに転換してきたからです。
怒りはものすごいエネルギーになります
その怒りのエネルギーを生産的な方向へ向ける。
それには、
やはり
「怒り」が自分の心の中にあることを
認めなければなりません。
もちろん「許せない」という気持ちもです。
それを受け入れたうえで、
前にすすんでいただきたいと思います。
(「許せないという病_片田珠美」より)
↑
『真の意味で許せるようになるには、
対象喪失と向き合い
「喪の作業」の段階を踏むこと。
その過程では怒りや復讐願望など自分自身の
暗黒面とも向き合わなければならない。
(本文より)』
でも自分の暗黒面と向き合ったからって
ダースベイダーになっちゃダメですよ。
発信ダークエネルギーにさらされ続けるのも
よくありませんから、
兎銀は「許せない対象とは距離を置く」ことは、
自分の安全を確保するためにも
自分の健康を保つためにも必至だと思います。
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安全を確保した上で
その怒りのエネルギー(呪力)を
反転させ
祝力という「フォース」へ再生する。
「パワーかフォースか」
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ノーベル賞の中村修二さんのように、
アンガー(怒り)を『原動力』へ転換させる
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『彼らは彼らであり、
彼ら自身の経験の創造者で
自分で自分の経験を引き寄せている
.
あなたはあなたの経験の創造者で、
あなたの経験を引き寄せる。
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これは他人がありのまま他人であるのを
「許容し可能にする」プロセスである。
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安全に仲良く暮らしたいという調和や
思いのあった人との交流を意図して暮らすこと
将来に望むこと
に思考を向けようと決意すればよい』
(引き寄せの法則『許容し可能にするプロセス』エイブラハムとの対話より)
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