許せない病 9
「なぜ相手は自分を傷つけるようなことをしたのか」
それを分析する
相手を理解するための、
「他人を傷つけるような言動をする人」
のタイプを知っておくべきだ。
動機別5タイプ
①利得型
損得で行動し、
自分の権利をものすごく主張する。
ときに
他人が大切にしているものも平気で奪う。
逆に
自分が損する場合は徹底的に攻撃する。
しかも
自分の主張の正当性や根拠の有無お構いなし。
②自己愛型
承認欲求や自己顕示欲が強い
他人より優れていることを常に誇示し
自分の正さを前面に出さないと気が済まない。
「わたしの方が上よ」とほのめかさずにはいられない。
自己愛はラ・ロシュフコーがいうように、
『ちょうど、われわれの目に似ている。
何でも見えるが、自分自身だけは見えないのだ』
③羨望型
優秀な同期のあることない噂を流したり陰口を言ったりするのが典型
他人の幸福が我慢できない怒りという羨望に駆り立てられる。
④否認型
自分のミスや間違いを認めず
自己正当化するために他人を責める。
自分の「悪」や「非」を相手に投影して責任転嫁する。
根底にあるのは自己保身
自分が責められたくないからこそ他人を責める。
問題が起こったときに
自分が罪悪感にさいなまれるのは嫌なので
他人を非難して罪悪感をかき立てる場合もある。
⑤置き換え型
強い立場の人から受けた攻撃の不満のはけ口を
弱い立場の人間に求める。
受けたパワハラを部下にぶつける
「自分もさせられてきたのだから」
と、自分が感じた恐怖や無力感を乗り越えようとする。
いじめられっ子がいじめっ子になっていく過程
これは、
「攻撃者との同一化」
というメカニズムで攻撃が連鎖していく。
(「自我と防衛」アンナ・フロイト)
↑
以上の5タイプ
観察して相手は何型なのか見極めてみよう。
たとえば利得型なら、
何を得ようとしているのか。
そして何故それを欲しがっているのか?
自己愛型
「俺は◯◯大学出身だ」と自慢するのはなぜか?
もしかしたら過去の栄光を持ち出すくらい
今は輝いていないのかもしれない。
羨望型なら、
自分の何をうらやましがっているのか?
否認型なら、
何を否認したいのか?
置き換え型なら
強い立場の人から厳しく言われていることがあるのだろうか?
具体的に細かく分析する。
要は相手が自分を攻撃してくる原因をみつけること。
冷静に眺めると、
自分に対して許せないことをした相手でも
少々気の毒なところもあるんだなぁ
と
哀れみを向けられるようになるかもしれない。
そうなるためにも
観察と分析をして
冷静な観察眼と鋭い分析力を養っていただきたい。
他人は変えることはできません。
(大原則)
相手にしないよう距離を置くしかないと言う場合が結構多い。
これまでも述べてきたように、
どうしても許さなれけばいけないとは
私は思わないし、
許せないことをとがめるつもりもない。
むしろ
自分が他人を許せないことを否認したり、
無理に許そうとしたりすることのほうが困った問題だと思っている。
まず現実の自分と向き合うこと
怒りも復讐願望も自分の心の中に潜んでいて、
そのせいで許せないのだと。
自分を責める必要はない。
そういう自分を受け入れて許せるようになれば
たとえ今は許せない相手であっても、
時間が経つにつれて
許してもいいと思えるようになるかもしれない。
許しても、許さなくても
どっちでもいいと思えるくらい、
こだわらずにすむかもしれない。
そうなるためにも、
まず「できるはず」という思い込みはすてて、
できる自分を「あきらめる」ことからはじめよう。
「あきらめる」とは「明らかに見る」ことにほかならない。
こうしてはじめて「許せない」という病から抜け出せるので有る。
(「許せないという病_片田珠美」より)
↑
明らかに見るっていうのは、
まさに仏教でいう
「正見(しょうけん)」
です。
一番大切なことでもあると思います。
とうとう「許せない病9」
これでも、、
なるべくはしょってるんですけど
結局つらつら
丸写しじゃないの!って
怒られそうです。
「許せない病」
10シリーズになってしまいました。
(しかもひとつひとつの内容が濃すぎ)
はじめは、
こんなに長くするつもりは無かったのですが
全てではないので
良かったら本当の
「許せないという病」も、
読んでみて下さい。
オススメします❗️
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