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ソラリで「こころ」を読んだら写真フォルダがスクショだらけになった

どうも、とかわです。前回の投稿から2日後。「こころ」を読了しました。

大団円にならないことは想像していたけど、すごく重たい話だった……押しても押しても動かない岩みたいに、頭の中に残るお話だな。

この、ずでんと居座る重さって他にもなかったっけ。現代文の教科書に乗ってた話で。バッドエンドというか、結末が曖昧で鬱感情だけが残る話があったはず……!
と思い出そうとしたら「舞姫」だった。

結末についてはさておき。主人公の実家パートが終わり、先生の過去編が始まるまでは、漱石の比喩や言葉選びを楽しんだり、書かれた内容にくすりとしたりしていられた。例えば、ここ。

「『卒論なんてに年明けに書けばいいや』とのんきに構えていたら、本格的にヤバかった。考えても仕方ないし、文献を並べてまとめの部分を付け足すことにするわ」という内容が書かれている。今と全く変わらない、卒論の締め切りに追われる学生の姿だ。

先生と見た椿の色を「ぽたりぽたり」と例えるところも、真っ赤でぽたぽたってそれ血じゃん…と、傷や死を連想させてもうなんかもう言葉にできない。

漱石や あゝ漱石や 漱石や
(苦しまぎれの五七五)

Twitter民だったら即いいね付けるわぁ。時々いいねやブックマークを見返して追う時間は、至福そのものだ。こころでも、後から好きな表現たちを眺めて浸ったり転がったりしたい。

そこで、スクショしてみた。

なるほど。写真フォルダを開くだけで目当ての文が見返せる。これはよいですね。
そう思ってパシャパシャ取っていたら、


背景の色や字の大きさが微妙に違うのは、アプリ(今回はソラリ)の設定を変更したから。

そう!つまり!
・好きな場面が1ページに収まるよう文字数を変える
・登場人物のキャラクターや情景、物語のテーマに合う背景色を設定する

といったカスタマイズが可能!この発見は棚からぼたもちでしたわ。
一冊読んでお腹一杯になった感があるから、またずっしりした本が読みたくなったら写真フォルダのスクショの数々を眺めるか、ソラリを開いてみよう。