チェロレッスン〜先生の音から学ぶ
あっという間に10月のチェロレッスン。私は月に1回くらいのペースなのになんか頻繁に行っている気持ちになります。
年をとって本当に飛ぶように日々が過ぎていく。もうあっという間に年末ですね。
さてさて、新しい曲(譜読みレベル)を2曲引っさげレッスンに行ってきました。シュレーダーの46番とコル・ニドライ。気持ちで弾くぞ!と意気込みはありましたが、結局あまりにボロボロでそれどころではなかったです(泣)
シュレーダー46番は一人二重奏曲。重音のエチュード。結局ここで7割くらいの時間を使ってしまいました。
「このめちゃ難しい曲を1回目でよくここまで弾いてきたね」
とは言ってくれたけど、私の演奏は力ずくでねじ伏せてる感じ。音程もテンポももちろんよろしくない。
「重音だと思って全部鳴らそうとしないで、一番上のメロディーラインをきれいに歌いなさい。下の音は伴奏。上の音だけ弾いて下の音は押さえるだけ。この練習をして。
後半の和音と32分音符の組み合わせの所は分解してさらいなさい。あと音間違えないで。」
などなど言葉で教えていただきながら、同時に先生がたくさん弾いてくれます。
大人なので練習の方法、気をつけるポイントなどは言葉で説明してもらうと理解が早いですが、でも一番の学びは先生の演奏を聞くことだなぁと。
シュレーダー46番は本当に美しい曲です。
先生も「これは名曲だよ!」と。
先生の演奏を聞いていると曲の本当の姿に気付かされます。そしてちゃんと表現をする大切さも。
悪戦苦闘している自分には見えていなかった。気持ちが大事、なんて思っていたけど、シュレーダーに思いは入っていなかった。エイヤーって気持ちばかりでした。すみません。
コル・ニドライは残り時間が少なくてはしょり気味でしたが、最初の1音目からそうじゃない、と。
「幅の広い大きなビブラートをかけてエスプレッシーボで弾くこと。もっともっと!全然足りない!
ちゃんと息を吸って吐いて!」
はい、ビブラート私の苦手克服ポイントです。
そして、呼吸ですね。ここも、私に余裕がない。
「フォルテはちゃんと鳴らして歌う!」
舞台ではもっとスイッチ入って弾いているのでしょうが、レッスン室でも私からみると先生のチェロは本気で鳴っていました。
ああ、ここまで振り切ってこの曲は弾かないといけないんだ、とよく分かりました。
先生のようにはもちろん弾けないけれど、目指すべき音は感覚として分かった気がします。
音楽は音の表現だから、やっぱり音から学ぶことが多い。それも目の前の生の音。レッスンの価値はここにありますね。
表現にしても演奏技術にしても、上手くなりないならば突破せねばならない課題がすごく明確になった気がします。
あとは練習するのみです!