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エチュードの効果

基礎練習が大事、音楽に限らずスポーツでもなんでも、技術を求められるものは共通で言われることだと思います。
子ども頃のピアノレッスンでもずっと音階を弾かされていたし、頭でもそういうものだとわかっていたはず。でもレッスンから遠ざかると基礎練習って忘れちゃうんですよね。
チェロは学生時代にはレッスンに行っていましたが卒業と同時にフェードアウトしてしまって、そこからはオケにしても弦楽アンサンブルにしても、その時その時の曲をさらうだけのチェロ練習でした。
もちろん、たくさんの曲に出会う機会があって、年数とともにできることも増えたとは思っています。

色々なタイミングやご縁が重なって、今の先生のレッスンに行きだして1年半くらいたちました。
音階→エチュード→曲で1時間、が私の先生の流れです。そして毎回音階とエチュードで結構時間が過ぎます。
先日のレッスンではd-mollの音階を弾き終わったら一言「dの音程が悪い。もう一回」。
d-mollでdが悪いと言われる私。。
そんなことを繰り返していますが、音階を真面目に練習すると音程の感覚や指の位置、自分の癖がとてがよく分かるようになりました。4オクターブ目も未開の地ではなくなりました。
エチュード(シュレーダー)も先生が指示した番号をやっていますが、例えば親指特訓の曲を連続でやったあとは親指が怖くなくなりますね。オケの曲や発表会の曲をさらっていて、あれっ?!スムーズに動いてる私!と感動しました。

今シュレーダーは重音とバリエーションの美しい曲をやっています。激ムズ曲。見てもらうのは2回目です。自分なりに頑張ってさらったので最後まで一気に弾ききる。先生にも「よく弾ききった!」と褒めてもらいました🙂
まぁでも弾ききったのと弾けてるのは全然違うのでたくさんの指摘をもらいます。

今回とても大きな気づきになった指摘は弓に重さを乗せられていないこと。
弾こう弾こうとして弓が滑っている→それにつられて左手も滑る→テンポが走る→自滅。
要するに弓を使いすぎの癖。そこを繰り返し見てもらいました。私はメロディーは弓を使って弾かなきゃ!という呪いにかかっていたのだと思います。
「歌いたいならそんなに速い弓は必要ない。弓の真ん中くらいまででいいからコンパクトに。重さを乗せる感覚を覚えなさい。左手も急ぎすぎない。ゆっくり移動する」
でもすぐにはうまくできません。
さらに
「この曲はビブラートをかけなさい。重音のビブラートは難しいけれど親指を楽にしたらかかるから」
私にとって重音のビブラートはウルトラC。

そして今回も残り時間わずかで発表会の曲にたどり着いたのですが、やっぱり弓が滑っている左手が走りすぎる、の指摘。
「薄い音じゃなくてしっかりとした音で弾く。弓ももっとゆっくり。テンポは自由でいいよ。とにかく歌いなさい。ビブラートかけて」
あーもう発表会までレッスン限られてるのに全然進まない!とよぎったのは嘘ではないですが、やっぱりあぁ私の課題はここなんとだな、と腑に落ちた日でした。

曲を完成させるにはもちろん曲を徹底的にさらうべきですが、でもエチュードの課題がそのまま曲の課題になっていることに気づかされます。だからエチュード=練習曲なんですね。
頭のどこかで、音階とかエチュードを飛ばして曲だけ見てくれたらいいのに、って思う自分もいたのですが、エチュードを通して学ぶことが多いです。いえ、多すぎます。

急がば回れ。
でも本番は1月。
たくさんの気づきをもらえて、ありがたい反面、果たして私は発表会に間に合うのか。ちゃんと見てもらったのまだ最初の3段。。あと20段くらいあるんですが😭
不安も押し寄せますが、まずは弓の使い方、自分なりの最適解を次のレッスンまでに探したいと思います。

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