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合奏でもバッハはむずかしい
あっという間というか久しぶりというか、発表会後はじめてのチェロレッスン。
なのに前の日の晩まで数日間の出張で、全然楽器を触ってない状態で行くことに😱
そして無伴奏もシュレーダーも練習していたけれど、目下の個人的な課題は来週に迫った弦楽アンサンブルの本番であります。
「先生、次は無伴奏の3番がやりたくて練習してきたんです」
「はいはい、わかってますよ。3番ね」
覚えていたのか適当に合わせたのか笑
「でも、今日は弦楽の曲がやばくて見てもらえますか」
「そうだったね、ショスタコね」
「いや、ショスタコももちろんなんですが、バッハが難しくてうまく弾けないんです」
そうなんです。
ショスタコのカルテット(を合奏でやります)よりもバッハ(オーボエとヴァイオリンの協奏曲)のチェロの方が求められることが多いし、下手なのがもろにバレてしまうんです。バッハのおそろしさ、ここにあり。
ブルックナーの臨時記号だらけの譜面より、バッハの方が数倍恐ろしいことを今回身を持って経験しています。
先生にコピー譜を渡すと、
「これさぁ、c-mollでやるから難しいんだよ。d-mollに変えてもらいなよ」
この前もそんなことを言われたな・・
「もう、本番来週ですよー無理です」
「じゃあ仕方ないけど弾きにくいよね、この調だと」
譜面はもちろん調も複数あるのね、バッハさん。
レッスン時間は1時間しかないのでできないところを重点的に教わります。
以下先生によく言われたこと。
「音がふわふわしているよ。抜かないで。16分音符で動くところはしっかり聞かせること。」
「もっと強弱つけて。ゼクエンツは盛り上げて行きなさい。」
「(私の運指メモを見て)なんでこんなに4の指で取ろうとするの?このフィンガリングよくないよ。バッハやバロックは開放弦を上手に使いなさい。」
移弦を避ける場合など、4の指で飛んで取る発想しかなくてそうしていたのですが、開放弦を鳴らしている間に1とか2で隣の弦に飛ぶ方が効率的な場所もあると教わりました。
「1で取るの怖いかもしれないけど3ポジだからね。ちゃんと取れるようになってね。」
そうなんです。本当に3ポジ苦手です。ああ、3ポジのエチュード追加されそう。
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上手に聴かせるには技術が必要です😭
その他、普段のレッスンでも何度も注意されるフィンガリングの癖(人差し指を上げる癖)。ここでも指摘され、先生は合奏の曲でも容赦ないな、と思いつつ譜面に1の指!みたいな書き込みをしたものだから、トップサイドの子に「これなんですか?」と言われました(笑)本番までに消しておきます。
どうしても合奏でバッハなどを弾く時、伴奏だからと消極的になってしまう自分がいます。とにかく安全運転で、、みたいになりがちでした。
でも先生は
「ここははっきり弾く」
「ここはクレッシェンド」
「カデンツの低音はちゃんと鳴らす」
とパート譜でもとてもメリハリのあるバッハでした。やっぱり積極的に音楽を作りに行かないといけない。
合奏の練習では賛助のプロのコントラバスの先生に来てもらったのですが、やっぱり
「怖がらないで思い切って弾いたほうがいいですよ」
とアドバイス頂きました。
今回はコンチェルトだからなおのこと神経がすり減っていて、減点主義みたいな消極さが前に出てしまっていました。もちろんソロを自由にさせて上げるためにはこちらが主張してはいけない箇所もありますが、対等に存在すべき箇所もあるわけで。
本番まで一週間。今週は仕事が落ち着いているので何度も弾いて心に余裕を持てるようになる。
そして本番ではバッハを積極的に弾きます!