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日本語教育能力検定試験から一年。①

今日は日本語教育能力検定試験の試験日らしい。あれから一年か。早いとも思うし、たくさんもがいていろんな思いをして濃かったから、まだ一年しかたっていないのかという感じでもある。
ところで、私は日本語講師になろうと思ったと同時に日本語教育能力検定試験を目指した。オンラインや告示校以外の学校で日本語を教えるのならこの試験を受ける必要はないのだが、私にとってはこの試験が大事だった。
私が日本語講師になりたいと思ったのは「フランスに住みたい」から始まっている。日本語講師という仕事を調べ始めるのと同時に’フランスで’日本語講師になるにはどうしたらいいかも調べ始めた。
調べてみるとフランスには日本語講師を募集している学校がたくさんあるけど、どこも「今現在フランスに住んで働けるビザを持っていること」が条件になっていた。また、日本語学科を出たり養成講座を修了していたり日本語教育能力検定試験を通っていても、それだけで就労ビザを取ることはできない。フランスで日本語講師として仕事をしようと思えば働き口を探すことはもちろん、ビザを取得することや移住の初期費用を自分で整えなければならない。
当り前のことだと思うけど、私にとってはそれはほぼ不可能に思えた中で、国際交流基金のHPで、「日本語指導助手」の募集を見つける。

一年にたった数名の募集で、これだけを目指すというのは現実的ではないけれど何も目指さないよりはいいと思った。「日本語指導助手」は、海外の日本文化センター的なところで、現地の先生や日本語専門家、日本語上級専門家として派遣された他の先生に助言をもらいながら、日本語を教える仕事ができる。活動期間は2年。住まいや生活費が支給される。何より、ヨーロッパやオーストラリアが含まれていることが私にとっては魅力的だった。アジアの中の国に行きたいのであればもっとチャンスがあるけれど、ヨーロッパに行こうと思うとこのような形の募集を見つけること自体が難しい。
この際フランスじゃなくてもヨーロッパに行けるチャンスが得られたら充分だと思った。また、オーストラリアには大学卒業後留学する予定だったが、家庭の事情で数か月の短期留学に終わってしまい未練がある。チャンスがあればまた住んでみたいと思っている国だ。
このプログラムに応募する条件として、お決まりの、日本語学科卒 or 養成講座修了 or 日本語教育能力検定試験合格というものがあり、私はどうしても日本語教育能力検定試験を通らなければならなかった。
しかも次の年からは日本語講師の国家資格化に伴い、制度や諸々のことが変わってしまう、、なんかよく分からない。。という感じだったので、旧体制のままでとりあえず受けられる最後の試験だった令和5年度の試験でどうしても合格したかった。
つづく


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