【詩】ドラマツルギー
夏。長袖。
彼女が来る。布団に横たわってる私のとなり
「つまりね、あなたの人格は彼には関係ないの。彼の中であなたはもう出来上がってる。そして、それがどんなあなたかなんてことも関係ない。あなたにとっても同じじゃないかしら。彼がどんな人かなんて関係ない。それはあなたが一番よくわかってるはずよ。あなたが本当の理解を彼に求めて彼がそれに答えようとする。その瞬間、2人の破滅は始まるわ。まあ、それも悪くないけど決してよくもないと思う。あなたの身体は女で、微笑むこともできるし、お化粧も洋服も楽しむことができる。それに、ある程度彼の要求に答えられる器量があるの。それより哀しいことってあるかしら。」
聞こえないふりをした。
→ドラマツルギー
→ゴフマン