【年間】土木素人なりの社員有資格管理【お幾ら万円?】
たまにはですます調で、柔らか~く書いてみようと思います。
皆さんの会社は社員の資格管理、どうしていますか?
うちは私が入社した時は、例によって場当たり的に国試や民間資格、技能講習、特別教育を受けさせていました。
それを見た私はふと「はたしてこれでいいのか?」と感じたものです。
我々土建屋は資格が全てです。ハクのある資格を複数でも持っていれば、一生食うに困らないといっても過言ではないでしょう。
会社からすれば、入札条件たる必要資格を保有している人を抱えているだけで応札できるのですから、そのメリットは計り知れないのは想像に難くないですね(ニッコリゲス顔)
そんな圧倒的権威の資格は先述した通り、「国家資格」「民間資格」「技能講習」「特別教育」の4種に大別できます。
国家資格や民間資格の殆どは工事現場の技術的な監理・管理・監督に関わる業務に必須ですし、「技能講習」「特別教育」などは実際に現場で作業に従事する、又は作業主任者に「必要不可欠」な資格になります。
因みに国資や民資はともかく、法で制限されているような作業に従事させるにも関わらず、各技能講習や特別教育の取得率の低い会社は「もぐり」です。お里が知れるような会社です。全部なくなればいいと思います。
さて、話を戻すと、どのように資格取得率を向上させ、適切に管理していくのか、というお話でしたね。
資格取得に関わる費用は全て会社持ちです。会社持ちとはいえ金は無限に使えるわけではない。
考えるのも面倒だったので、前期営業利益の1%程度を人材育成の「各種資格取得」に充てると決めました。営業利益が1億であれば100万円程度です。
問題としては社内の資格保有状況が全く分からないという事(資料はあるがバックオフィスの機能が脆弱で更新されていない)と、計画性のない取得(場当たり的受験、講習参加)のさせかたがありました。
先ずは現況を把握せねばなりません。把握にあたり、社内の資料が非常に見づらい事に気づきました。事務員が作成しているが、事務員にしか見方が分からない。本人は見やすいと思っているのかもしれないが、全くそうではない。言われた事しかできない脳みそは、疑問を持ちません。組織において害悪であることは明白です。
作り変えさせました。直感的に分かりづらい書類はシンプルに。
終始、変更の意義を理解していない様子でしたが、どれだけ説明しても一生理解しないでしょう。
今、どの資格が会社に必要で、必要でない(優先順位が低い)かが一目で分かるよう、一覧形式に改めさせました。ちなみに横軸は社員毎です。
有効期限や更新が必要な資格は別に管理しています。また、概ねの取得時期をセルに逐次記入する事によって受験・取得させ忘れを防止します。
次に年間の取得計画です。
この一覧表を作成して貼り付けておくだけで「もってるもってない」を明確にする無駄な時間が省けましたし、予算も明確になり良いことづくめでした。(上表は技能講習・特別教育のみ)
加えて年の初めに取得計画を明確にすることで、社員のプライベートを保証します。
というのも、直前に「とりあえず行け」では用事があっても断るに断れないでしょうし、社員は家畜ではなく「人間」なのですから家族もいれば生活もあるのです。
よって最初に計画を打ち立て、あとは各人調整の下すり合わせていくという方式を取りました。
とまあこんな感じで、2019年の資格取得は会社始まって以来のスムーズさで進み、各種資格の保有・修了率も倍ほどに増加したのは喜ばしい限りです。
数年居てつくづく思うのは、小零細企業とはこうまでバックオフィスが脆弱なのかという事です。
まず総務や人事という概念が無い。金だけ払っていれば人はついてくると思ってる人間が多いように思います。
うちだけかもしれませんが、事務所の人間は全くのぬるま湯につかり、自浄作用はこれっぽちもありません。その日が終わればいいだけ。
ハッキリ言って癌です。腐ったミカンと同じで、こちらまで腐りそうです。何を言っても響かないし、履行できない。理解できない。
化け物を作ったのは、社長はじめ親族だと反省しますが、何とも言えない気持ちになります。
私の説明が悪いのか? うーん…そうではないと思いますが。
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