【専門業者との】土木素人なりの錬金術【付き合い方】
建設業界に入って2年程が経った。
本来、出不精な性格もあり、人との関りもそこそこにダラダラと会社内の事をやってきたように思う。
時たま「現場に出てみようかな~」なんて思ったりもするが、素人かつ経営サイドの親族たる私が現場に迷惑をかけるわけにもいかない。
ICT内製化に携わってしばらく経つが、先日、およそ9割方達成した。
1.5年で多くの金と時間をかけたが、周辺の会社が外注メインでICT施工をやっとこしているのを見る限り、内製化のメリットは計り知れない。
さて、内製化を突き進める弊社においても、やはりICT関連の専門業者との関りは避けられない。0に何をかけても0のままであるように、1を足してくれる存在が不可欠である。
建機メーカやリース屋であったり、測量器具専門業者であったりの付き合いは、従来に比してかなりのウエイトを占める。
お互い商売なので、専門業者は「こいつから金を多くとろう(売りつけよう)」という意識が働くし、うちはうちで「できるだけ安く使ってやろう」という意識が働く。これはやむを得ないものである。
ただ、お互い人間なのも確かであるので、しっかりとコミュニケーションを取り、双方しっかりと疑義のない協議をして共に仕事をするという姿勢が重要であると感じる。
誠実に事に臨んでいればいいことも往々にしてあるものである。
業者の性質にもより一概には決めかねるが、ICT関連に携わる人間はフランクな人間が多いと感じる。
ふとした時に「遠いところから来てるし、たまには飲みに誘ってみるか」と思い立ち(うちはそういう風習が無い)、とある建機メーカとICT業者を飲み会の席でもてなしたのである。(私がただ飲みたかっただけというのもある)
宴会も楽しく終了し、お互いの距離感がだいぶん縮まったように思った矢先に「新製品を是非御社の現場でテストさせて欲しい。」との連絡が。
業者指定の現場は3本の工事が隣接(全て自社工事)するところであり、1.5日機械(現場)を止めるとなるとなかなかの損失である。
うちとしても新製品は気になっていたところだし、「まあいっか」とめんどくさがりなのも発動し快諾。するとどうか。
「良くして頂いている御社に損をさせられませんので、GNSS関係のリース代、1ヶ月分サービスします!」
と自発的に言ってくるではないか。
1ヶ月のリース代は50万円程である。宴会は10万程、現場の損失は15万程である。
なんと25万得してしまったのである。
しかもテスト中の新製品の使い方までマスターできた。今後の購買計画に反映できる経験である。
まさしく日頃の誠実・謙虚と宴会が生んだwinwinの結果である。
別に狙って得たものではないが、こういう事もあるんだなあと勉強になった次第である。
安く買い叩くのも程々に。
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