彼と私の関係性#4
ラグビーの試合をテレビで観戦しようと、ビールを買い、準備万端にしていた夜。
彼は「おー!」とか「あぁっ!」とか声をあげながらテレビにかじりついていた。
一方、私は片手間に家事をしながらの観賞。
洗濯物をしまいに隣の部屋に…。
「カシャーン」
かすかに響く物音。
「ん?」
「あっちゃん、どうしたの?!大丈夫?!」
事態が飲み込めず私が首をかしげるのと、音に反応して彼が駆けつけるのがほぼ同時だった。
なんのことはない、どうやらクローゼットの扉のネジが外れ落ちたようである。
テレビより私だった瞬間の優越感を味わう。
こんなわずかな音にでも反応してくれるのなら、彼が在宅中であれば階段を踏み外したとしても私は即発見されるだろう。
この安心感たるや!!
My SECOMとでもいおうか。
そんなよく出来た彼ではありますが、先日の台風では、怯える私をよそにゲームに熱中していたことを付け加えておきたいと思います。
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