私の好きな美術館(静岡編)ーArtとTalk⑨ー
こんにちは、宇佐江です。皆様いかがお過ごしですか?
ついに9月。まだまだ暑いけれど、エアコンを消し窓を開ける時間が徐々に増えてきたなと感じる、今日この頃の私です。
さて今回は旅に行けない&気になる美術館にもなかなか行けない昨今の個人的欲求不満、解消企画!過去訪れた美術館のなかから思い出深い、私の好きな美術館を語っていきます~。わ~~。
第1弾は、県内に魅力的な施設がたくさん集中している静岡編です。
それではさっそく参りましょう!レッツ静岡!!
①電車で行くなら!静岡市美術館&静岡県立美術館
まずは王道、市美&県美です。それぞれ全然ちがう雰囲気ですが、行くときは必ずこのふたつをセットにして行くのが私のパターンなのでまとめてご紹介。
静岡市美術館は何といってもアクセス抜群。
新幹線を降りてJR静岡駅から地下道を使えば徒歩約3分!便利~。ほんとあっというまに着きます。ビルの3階部分にあり、雰囲気は白を基調とした清潔感のある、お洒落な感じ。いつ来ても「きれい~」とうっとりです。ワンフロアでコンパクトに充実した美術鑑賞ができます。
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次に静岡県立美術館。
街の中心部から少し離れます。初めて行った時は確か(静岡駅から)バスだったので30分くらいかかったかな?静岡県美さんは緑に囲まれたロケーションにあって、どことなく佇まいが岐阜県美に似ているんです。開館時期も1986年ということなのでほぼ同時期(岐阜県美は1982年開館)で、建築の感じもなんとなく親近感があります。
私の中で「個人的好きな日本の美術館・ベスト10」に入る静岡県美さんなんですが、もし訪れる機会があったら必ず!忘れずにお立ち寄りいただきたいのがロダン館です!!所蔵(または企画展)のチケットで観られる別館で、まさに圧倒的空間。超有名な《考える人》が、拡大像と《地獄の門》の上の方にいるバージョンとの両方観られます。単体のイメージしかない人も多いかと思うので、ぜひ見比べてお楽しみください。
余談ですが…
館内レストランでランチをしたとき、《考える人》のミニチュアを「伝票がわりです」って置かれて、面白かった(笑)
右にちょこんと居る奴です(影で見にくくてすみません)。ちなみにお料理はお野菜たっぷり黒ごまカレーでした。
②熱海行くなら!MOA美術館&池田満寿夫・佐藤陽子 創作の家
静岡県て本当に見所がたくさんあって羨ましいですね。お次はがらっと景色も変わって熱海です。
MOA美術館。大好きな井上涼さんの『びじゅチューン!』の企画展が観たくて数年前訪れたのですが、観光ついでに立ち寄る方も多いのではないでしょうか?(公式サイトを見たら、2日連続で来館された方向けに「2日目割引」というのがありました。珍しい!さすが熱海)
「海の見える美術館」と呼ばれるだけあって、高台に建つ立地からの眺望は格別です。建物自体がとてもゴージャスで、所蔵品も名品揃い。館内のカフェやお食事処も充実しています。私は着くなり、カフェに直行しておいしいパンと珈琲を堪能しました。現在は鎧塚さんがプロデュースされたスイーツ店もあるそう。美しい庭園もあり、ゆったりした時間が過ごせます。
しかし、初めての方にはご案内がひとつ。地図上で見ると熱海駅からMOA美術館はそんなに距離がないように見えますが、徒歩はオススメしません。何故なら…。
私がそれをして、もう、めちゃくちゃ大変だったから……。
しかも8月の酷暑に。延々続く急こう配の道を、自主練のように汗だらだらになりながら17分歩きました。その上、「やっと着いた~…!」とエントランスに入ったら、そこにはなんと7基も続く超ロング・エスカレーター!!これが一種の見所でもあるので、飽きさせない演出がちゃんと施されているのですが
「いったい、いつになったら美術館(本館)に辿り着けるの……」。
歩き疲れて麻痺した頭では充分にこのアプローチが楽しめません。
“旅行ではたくさん歩く派”の人は要注意。(←私)
※駅からはバスが出ています。
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MOA美術館のあとまだお時間があれば、近くの池田満寿夫・佐藤陽子 創作の家もオススメです。マルチアーティストの池田満寿夫さんと、世界的ヴァイオリニストの佐藤陽子さんが実際に住まれていたアトリエ兼住居。係の人が親切にいろいろ解説してくださり、「建もの探訪」みたいな気分が味わえます。
③お車ならば!秋野不矩美術館&ねむの木こども美術館
静岡在住の知人に連れて行ってもらった、個性的な美術館を最後にふたつご紹介します。
まず、秋野不矩美術館(浜松市)。地元出身の日本画家・秋野不矩さんの作品が展示されている美術館です。坂をのぼっていくと建築家・藤森照信さんの設計による個性的な外観が待っています。
こちらの特徴は、履物を脱いで鑑賞をするスタイル。床がゴザや大理石でできているため、気に入った作品の前に体操座りして、こころゆくまま眺めたり、寝っ転がって鑑賞したりなんかもできちゃいます。
「寝そべってリラックスできる展示室があったら最高なのにな~」と妄想したこともある私は、そんな美術館が実際にあることにまず驚き、感動しました。
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最後に、掛川市にあるねむの木こども美術館。
山の中にひっそりと佇む隠れ家のような美術館です。実はこちらも先程と同じく、藤森照信さんの設計だそう。
山の稜線、地面の傾斜、建物の角度、美術館へと続く道…。目に映るすべての線と色が見事に同化して。なんというか、夢を見ているみたいなふしぎな景色。(結構道に迷ったりして辿り着いたので、二度と来られないのではないかという気分でもあった…)
なかには、「ねむの木学園」のこどもたちが描いた絵が飾られています。学園の創立者であり、歌手であり女優であった宮城まり子さんの新聞連載を遠い昔、楽しみに毎日読んでいた私は、実際に足を運んで「ここがあの、ねむの木なんだ」と思い出しました。
この場所は、かけがえのないものがいっぱいつまった素敵な空間です。やさしい言葉や想いがあふれて、美術のすばらしさを超えるような出会いがあります。私のつたない表現ではもったいないので、ぜひ、実際に訪れてみて欲しいと思います。
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今週もお読みいただきありがとうございました。
さて。少し本文とは関係ないお話で恐縮です。
私がnoteの連載を始めて、7ヵ月が過ぎました。我ながらなかなか成長しないなと思いつつ、毎週続けてこられた事はひとまず良かったなと思います。
いつも温かく見守ってくださる皆様のおかげです。
ほんとうにありがとうございます。
最近、いろいろとやりたいことや、描きたいことや、書きたいことが増えてきました。
これまでは『ArtとTalk』『今日も私服がネコの毛まみれ』『おでかけがしたい。』『雑事記』の4ジャンルを毎週順番に投稿して参りましたが、
来週からは順序関係なく、毎週色んな記事を投稿していきたいと思います。
自分で勝手に始めたのだから誰に断ることもないのかもしれませんが、もしかしたら私の投稿がどなたかの生活のリズムにほんのすこしでも影響しているのなら、いきなり変えるのは良くないと考え、このようにご挨拶をさせていただいている次第です。
これまでの4本もそのまま不定期に継続しつつ、構想中のあれこれを実現できたら楽しいなあと、自分のための変更で大変申し訳ありませんが、これからも、よろしければ宇佐江noteを毎週皆様にも楽しんでいただけたら幸いです。
次週は何をかこうかな。
それではまた、次の月曜に。
◆今週はお茶◆
フルーツティー:えいこく屋
※本文にてご紹介した情報は少し古い時期のものになります。最新情報は、各施設へ直接お問い合わせください。
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