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「代表作」、持っていますか?

皆さんは自分の「代表作」というものを持っていますか?電車に揺られている時、ふと浮かんだ疑問です。少し迷走中のusacoをどうぞよろしくお願いいたします。

私のオタクライフは、
「原作が神でありそれを超える以上のものはない」
「原作を生んでくれた作者に感謝の念を忘れない」
「敬うべきは原作である」
という根底をもとに、二次創作も楽しむというスタイルを貫いておりました。

今年は意識改革という私の中で大きな転機があり、一つの夢をはっきりと持ちました。それを踏まえての「代表作」という点について、深く掘り下げていこうと思います。

自分の代表作はなんですか?

皆さんは自分の「代表作」というものを持っていますか?私は持っていません。

代表作(読み)だいひょうさく
〘名〙 ある作者の特色をもっともよく表わした作品。また、ある作家の作品中で、もっともすぐれているとされる作品。

精選版 日本国語大辞典

私は代表作のことを、「○○といえば、△△」のように、イコールで象徴できるものだと思っています。例えば、ピカソといえばキュビズム、ウォルト・ディズニーであればミッキーマウス、ポケモンといえばピカチュウのようなイメージで捉えています。

usacoといえば、△△。私はこの「△△」をまだ埋められていません。自分の夢に向けて言えば、この空白の部分を埋めなければいけない。電車の中で揺られている時にふと思いついた事が今、胸の中でしこりとして残っています。

オタク生活を振り返る

私自身のことを語らせてください。私は原作を限りなく敬いながら、同時進行で様々な方が書かれる二次創作を見て楽しんでおりました。SNSも見る専門、呟くこともほとんどなく眼福な供給を受ける日々。朝起きてはSNSチェック、寝ている間にアップされたイラスト、小説を有難く眺めて幸せ補給。昼に夜にと時間があればスマホを弄るということを繰り返し。

肌身離さずと言っていい程、スマホは欠かせない存在になっていました。

しかし、コロナ禍をきっかけに、自分の時間というものを見直すようになり、スマホを眺める時間を少しだけ、手を動かすというアナログの行動に回すように変える挑戦をしています。

趣味の一つに、「刺繍」を増やしました。

始めたはっきりとしたきっかけはあるのですが、それはまた別の機会に。
私自身、刺繍を始めて3年に満たないくらい。それこそ作品はほとんど全て二次創作。お気に入りのシーンをなぞっての刺繍や、イラストを描いてワンポイントの刺繍を中心に自己満足するための刺繍を趣味として続けています。

オタクとしての生活は充実しています。お気に入りのものを自分の手で作り形として残しておける。刺繍したものはポーチにしたり、くるみボタンにしたりとなんだかんだ用途は探せば見つかります。(大抵のものは刺繍して満足、その後日の目を見るチャンスは数少なく。)

この顔が好き過ぎてキーホルダーにしたもの。

刺繍、ハンドメイドという趣味を新しく見つけ、私のオタク生活はデジタルとアナログ、二足の草鞋を履いて今日まで過ごしてきました。

カリスマより 理解お兄さんの私服

突然思い立った「代表作」について

それは本当、突然思い立ちました。私はよく、天啓のことをアイデアの神様が降りてくると呼んでいるのですが、まさにその感じです。ぼーっと電車に乗っていた時にふと、「私の代表作ってなんだろう。」と疑問が一つ。

ここ数年、刺繍を続けていて、一つの夢を持ちました。

刺繍作家として本を出す、というもの。

それには二次創作では成しにくいと、私の代表作を何か一つ作らねば、とアイデアの神様に背中を思い切り叩かれ押されました。突如電車の中で。

漠然とした夢、もやがかかっていたものが一気に晴れ、その瞬間、まっくろくろすけが散るような明るさで視界が広がりました。それと同時に焦りが胸を締め付けます。あまりにもやるべきこと、考えるべきことが多かったから。

「代表作」は「独創的に富んだ作品・作風」である必要があると私は思います。
今まで二次創作の畑で育ってきた私にとっては、突然一次創作の畑に放り込まれたようなもの。全てを一から、世界観、作風、そして自分らしさ、自分を表現する色など、自らの手で作り上げるより他ありません。ハードルが高すぎる。

これからの課題

画力アップ

刺繍は図案が必要です。その図案をもとに、色を決め、面を埋めて色付けていく。
今までもイラストを描いて図案を作っていましたが、それはあくまで二次創作のイラスト。自分オリジナルのキャラクターや、小物、植物などは描いたことがありません。しかし、これからは全て描いていかなければいけない。
まずイラスト、絵を描くスキルを上げていく必要があります。今まで描いていたイラストとはテイストも変わると思います。
イラストにおいての最終目標、「私の絵」というものを確立します。

現段階の画力

刺繍スキルの底上げ

そもそもの刺繍スキルも底上げしなければなりません。ステッチ(縫い方)も更に学んでバリエーションを増やし、一つの作品に対する表現をより豊かなものへと変えていきたい。単調な作品と複雑な作品の差の明暗をはっきりと分けられるように。目を引く場所が一つあるだけで、作品ってすごく輝くと思うんです。

SNSの活用

そして、SNS引きこもりからの脱却。これからは私(usaco)という存在をアピールしていかなければいけません。今までは自己満足の世界で留めていたものを、世に晒していきます。

でも私、面倒くさがりなんですよね……。

SNSってどうしても腰が重たくて重たくて。漬物石を背負ってスクワットをするような重たさがあります。一番重たいと思ってしまうのが、写真映え。ハンドメイド作家さんにおいて、大事なスキルの一つです。
同じ作品でも肉眼とカメラとでは解像度という埋まらない差があります。自分にとって満足の行く作品であっても、写真だとぼやけてしまっている、ぱっとしない、なんてことは日常茶飯事。そこで必要になってくるのが、加工やレイアウトのスキルです。刺繍枠の横に花を添えてみる、ランチョンマットを敷いてみる、そういった小物一つでぐんと写真はよくなったりします。

しかし、準備するのが面倒げふんげふん。

これからは写真を撮る、という事に関して面倒臭がらないように努めたいと思います。
今までは供給を受けるだけだったのが、これからは発信する側になる。一つ一つの作品にいままで以上にやる気を出していかなければなりません。


突然降りてきたアイデアの神様のおかげで、漠然とした夢がくっきりと輪郭を持ち、これからの課題が見えてきました。
道のりは長いです。長いですが、一歩一歩、「私の代表作」といえるような作品作りに励みます。

人間が成長できる生き物でよかった。


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