ウサマロ

エンジニアの端くれです

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最近の記事

読書の秋、積読の秋

10月に入ってやっと最高気温が30度を下回るようになってきた。 あまり自覚はなかったが、私はどうも暑さに弱いらしい。暑い間は、本屋で欲しいと思える本が見つからなかった。目がすべるというか、目に入っていても文字が頭に入っていかなかった。 10月になってからは、こんなに面白そうな本がこんなところに!とか、このマンガの新刊もう出てたのね!とか、この作者の話もうちょっと読んでみたいから探してみるか、ということが増えた。 一体どこに隠れてたんだ、キミたちはと言いたくなる。私の目が節

    • 自称活字中毒の独り言

      子供の頃から文字をよく読む方だった。 教科書はもらうと大抵2、3日で読み切っていた。ただ学校の成績には直結しなかった。 母親にはいつも「あんたはいつも本を読んでいるのに、国語の成績がちっとも良くならないわねえ」と言われていた。 母の蔵書のアガサクリスティとか読んでたからじゃないですかねえ。大抵は殺人事件の話だ。ミステリの女王は手を変え品を変え人を殺す。コナン君もビックリだ。 母だって子供が読んでまずいと思う本は目につく所には置いていなかったと思うが、あんまり小学校の教師が子

      • まいばすとおじさんとあだ名

        通勤時に会社の最寄り駅のまいばすけっとで時々買い物をする。大抵は朝でいつも同じチョコを買う。週に1,2回大体同じチョコレートを買うので、店員さんに覚えられているよなあ、と思いながらレジに行く。 鴨居まさねのマンガに、コンビニ店員が客にあだ名を付ける話があった。 客は早朝にパジャマでやってくるじいさん二人組。いつも一人がもう一人の面倒を甲斐甲斐しく見ている。つけたあだ名は姫と騎士(ナイト)。 閑話休題 朝の店員さんは大抵の場合、定年後再雇用の年代で、何らかの接客業を長年や

        • 中華文人食物語感想

          表紙にはつやつやとした豚の角煮の絵が描かれている。中華というからこれ中華角煮、いわゆるトンポーローなのだろう。 本屋でこの文庫本を見た瞬間に高校時代の担任を思い出した。その担任は、自己紹介で「僕のことはせーさんと呼んでください」と言うような、あまり教師らしからぬ人だった。 ある時せーさんは 「僕はトンポーローの作り方を話して教員採用試験に受かったんですよ」 と話し始めた。 トンポーローと日本式角煮の違い、皮をつけたままの下ごしらえから始まり、八角で香りをつける事まで詳細に

          夏の通勤

          7月も中旬になり通勤電車から人が減ってきた。それだけで電車に乗っているときの気分が楽になる。8月に入るとさらに人が減り、お盆になると普段の半分以下になるはず。 毎日いいかげん暑いので少しでも人とは距離を取りたい。せめて体温が感じられない程度には離れたい。 駅まで徒歩10分ほどかかるので電車に乗ったときにはかなり汗だくになっている。距離を取りたいのはお互い様であろう。 9月初旬までは人が少ないのは好都合だ。 以前は積極的に弱冷房車に乗っていたのだが、ここ数年は弱冷房車だと本当

          金属高騰とアルミ缶

          時々行く駅ビルの中に貴金属買取店があった。売れるような貴金属は持っていないけれど、買取価格は通りすがりによくチェックしていた。 昨年末から金の買取価格が9000円台で推移しており、大台に乗るのはいつだろうと、ソワソワしながら見ていた。今年のはじめに1グラム1万円を超え、ついに来た!と一人で盛り上がっていた。 ところが大台に乗ったあとは興味がなくなってしまい、駅ビルに行ってもしっかりとは確認しなくなってしまった。だって売るもの無いし。そのうち店も移転してしまい通りすがりにチェ

          金属高騰とアルミ缶

          ある日の夕飯

          先日、かぶのオリーブオイル蒸し焼きを作った。食べた時に、思わず「うまいなあ」と口をついて出た。有本葉子さんのレシピだ。 仕事から帰ってそろそろ買い物しないといかんな、と思いつつ冷蔵庫を見た。冷凍庫に冷凍塩鮭があるからそれを焼こう。野菜をどうしようか。野菜室にはかぶ、人参、玉ねぎしか残っていない。 1日に30品目と言われて育ったため、つい全部を使った料理を考えてしまうのだが、いい加減疲れており、考えるのが面倒くさくなっていた。なので、一番足が早いかぶだけを使うことにした。

          ある日の夕飯

          美容師さんを絶句させてしまった話

          先日髪を切りに行ったとき、雑談の際にふっと美容師さんが、「最近の若い子はすぐやめちゃうからねー」と大して困ったふうでもなく口にした。よくある世間話として無難な話題を振ったつもりなのだろう。 私も軽く「そうですねー、私の若い頃とは違いますからねー」と答えた。 「へーどんなでした?」 「お前らの代わりなんかいくらでもいるんだからなっていつも言われてましたwww」 返事がない。鏡越しに様子を伺うと本気でびっくりしてる。これは絶句してるってやつだ。 思わぬ反応にこちらの方が驚いた。

          美容師さんを絶句させてしまった話

          最近の柑橘類

          最近柑橘類の種類が多い。 昔はそんなになかったと思うんだけど。みかん、甘夏、はっさく、オレンジ、レモン、グレープフルーツ、夏みかん、デコポンと書いていて思ったけど意外と多かったな、柑橘類。他にも柚子、カボス、スダチとか。ゆかすってポン酢ありましたよね。あとはライムとか。 仕事帰りにスーパーに行く。果物コーナーは大抵入口近くにあってお店に入るとほのかに甘い匂いがする。 食い意地が張っているので新しい果物を見るとつい買ってしまう。食べ方がよく分からないけど、食べるときに調べれば

          最近の柑橘類

          春休みの色

          学校が春休みに入ったせいか、電車の雰囲気がだいぶ変わった。部活の試合に行く一団や小学生くらいの親子連れが現れた。普段は私立小学校へ通うとおぼしき制服の子が数名くらいしか子供が乗ってないので、本当に増えたではなく現れた、という感じ。 今日は二組も親子連れがいたな、と思ったあとに学校が春休みに入ったんだと気がついた。 無彩色の人の中に赤や青の原色が浮かび上がる。 働く人々は大抵地味な色。 ある日の帰り、乗換で駅中を歩いていると若い女の子がわんさか現れた。コンサートがあるのだろ

          春休みの色

          電車の広告

          今年に入ってから出社することが増えた。在宅勤務でできる仕事も多いのだけれど、上長が変わり出社して実験室で作業することが仕事、という人に変わったせいだ。 電車に乗っていて、転職サイトの広告が増えたな、と感じた。○○専門を謳うものが多い。オードリーの二人が自信ありげに笑う写真もよく見るようになった。 私もお世話になったことがあるし、景気はいいのでしょう。 以前はなにの広告があったかな。エステ、英会話、マンション、学習塾、読むだけで驚くほど幸運が舞い込む本、だろうか。数は減ったが

          電車の広告

          「食いしん坊のお悩み相談」感想

          もしあなたが神奈川県民で、崎陽軒のシウマイを愛しているのであれば、ぜひこの本を読んでほしい。 これはネット上の質問に著者の稲田俊輔氏が回答したものをまとめたものである。 著者の「お客さん物語」を読んで、面白かったので気になっていた。 私は面白いと思った著者がいると続けてその人の本を何冊も読むことが多く、稲田俊輔の名前も本屋に行けば探すことが多かった。そこで見つけたのがこの「食いしん坊のお悩み相談」だった。ただ、ネットでほぼ全部の質問と回答が読めるので、あまり買う気はなかった

          「食いしん坊のお悩み相談」感想

          寒川神社に初詣に行った人の話

          もう十年以上前のことだ。電車に乗った時のことである。読みかけの文庫本を鞄から取り出し、読み始めた時だった。 二十代と思われる二人組の話し声が耳に入ってきた。 「オレさあ、いままで明治神宮とか有名な所ばっかり初詣に行ってたんだけど、そこまで大きくない所も行って見ようと思ってさ、色々調べてみたんだよね」 ほうほう。 「で、寒川神社とか、中堅どころって感じで良さそうだから行ってみたんだよね。」 中堅どころ。 待て。 寒川神社は、相模の国一之宮の由緒ある神社だぞ。創建されて百年そこそ

          寒川神社に初詣に行った人の話

          思いつきで増田に行った話

          数年前秋田県に旅行したことがある。最初は青森に行くつもりだった。以前一緒に仕事をした人達がいたので会いに行こうと思ったのだ。まずその人たちの会社がある八戸でホテルを探したが、全く空きがなく予約が取れない。青森県全体まで範囲を広げて再度探したが、それでも全く空きがなかった。 仕方がないので少し範囲を広げホテルを探すことにした。旅行気分が盛り上がって来て、目的が青森に行くから旅行するに変わってしまったのだ。秋田県の増田でビジネスホテルの予約ができた。 急いで荷造りをしよう。あ

          思いつきで増田に行った話

          よくある話

          先日在宅勤務時にインターホンのチャイムが鳴った。荷物が届く予定はないけどな、と思いつつ出てみると、インターホンの画面にはケミストリーの川端似の作業員っぽい人物が立っている。直接話がしたいと言うけれど、玄関に出るのも面倒なのでインターホン越しに話をすることにした。ちょうど聞いているだけの会議中だったので、多少相手をしても問題はない。 川端似の作業員氏曰く「近所で工事をしている者ですが、お宅の屋根に破損が見えます。このままだと危ないので調べましょうか」 おおこれは有名なあれだ。

          運動会と作文

          アカウントを取ったものの放ったらかしているのもどうよ、と思いはじめたのでとにかく書いてみることにした。 子供の頃は作文が苦手でなかなか文章が書けなかった。大人になった今では理由が分かる。作文の時間は道徳の時間でもあったからだ。運動会は大変だけど楽しくなければならないし、学芸会はみんなで一つのものを作り上げた達成感がなければならない。 私はといえば、「昨日は運動会がありました。とても楽しかったです。」と書いたらもう何も書けない。インドア派の私は全然楽しくなかったからだ。 小

          運動会と作文