京都旅行にいくならvol.① 6月15日の場合
私は京都に行くのが大好きだ。
10年くらい前までは春夏秋冬で年に計4回は行っていた。今はそれがちょっと難しい時期なので、当時の経験に基づき、「そうだ 京都、行こう。」と思い立った方などに向けて記事を書いてみることにした。
1.「そうだ 京都、行こう。」それはいつ?
私が高頻度で京都に行っていた時には、大体、年初にいつ行こうか決めていた。その時に見ていたのが、その年の限定公開スケジュールである。例えばこちらのサイトなどで気になる限定公開に合わせて行っていた。
よかったら参考にしてください。
ただ、ここで私がシリーズにして書いていきたいと思ったのは、急に思い立って事前の準備期間があまりできないままに行くことになった方、もしくは既に行く日程は決まっているがタイムスケジュールに余裕のある方、予定がまだ未定の方に向けたものである。また、この記事を読んで、私がご紹介した日に「そうだ 京都、行こう。」となってくださる方がいたら、この上ない喜びである。
ということで、初回である今回は、割と日取りが近い6月15日について書いてみようと思う。
2.京都に6月15日にいる場合、私ならどうするか?
私も実際、敢えて6/15に京都にいたことが何回かある。それはある年に毎年同日に行われるイベントにたまたま出会したことに始まる。それ以来、6/15に京都にいる時には、必ずそこにいくことにしている。
そことは、東山七条にある真言宗智山派総本山 智積院(ちしゃくいん)のことである。こちらで行われる諸堂めぐり(ご朱印集め)をするために、わざわざ6/15に行くのである。
真言宗の宗祖 弘法大師の生誕日が6月15日、興教大師は6月17日が誕生日ということで、毎年6月15日に智積院では「青葉まつり」が開催されている。
諸堂めぐりでは、智積院にある以下の五つのお堂を巡って御朱印を戴く。(表題写真ご参照)
・金堂(大日如来)
・明王殿(不動明王)
・講堂(阿弥陀如来)
・大師堂(弘法大師)
・密厳堂(興教大師)の五つ
お堂を回って全部の御朱印頂くと「身代わり不動」と言われているお不動さんの「身代わり札」をいただける。これを「御朱印を頂いた紙」と共に旅の思い出として持ち帰り、翌年以降にまた来れることを願うのである。
3.智積院内でのその他のおススメポイント
上記の公式HPのリンクをお読み頂くと分かるが、この日は諸堂めぐり以外にも様々なイベントがある。「柴燈護摩供法要」と呼ばれる護摩木を炊いてお祓いを行い、燃え尽きた護摩木を広げて道を作り、幣束(1,000円)を購入された先着500名の方は、修験者に続き、火渡りが出来るというものなど。
加えて、以下もおススメである。
・新しく出来た宝物館では、長谷川等伯の襖絵等が収納されており、通常は拝観料500円のところ、この日は無料で見ることができる。石川県能登地方出身の偉大な絵師長谷川等伯とその息子久蔵の迫力ある襖絵を直近で見られる。
・同じく通常は拝観料500円の講堂もこの日は無料で入ることができる。ここでは、“利休好みの庭”あるいは“東山随一の庭”と伝わる国指定名勝の池泉鑑賞式庭園を眺めることができる。
このように、智積院は6/15に行くと、本当に目一杯楽しめるのである。
4.智積院を後にしたら
智積院を後にしたあとのことも触れておく。
もし、まだ体力に余裕があれば、智積院の徒歩圏内には、①三十三間堂と、②方広寺があるので、そちらへの拝観はいかがだろうか?
①三十三間堂
前後10列の階段状の壇上に等身大の1000体の観音立像が整然と並ぶ様子は何度見ても見飽きない。ただ、三十三間堂には、行っていただきたい別日がある(冬です!)ので、ここではあまり触れないことにする。
②方広寺
近年の大河ドラマ「真田丸」や「どうする家康」にも登場したので、覚えてる方もいるだろうか?大坂の陣の発端となる漢詩「国家安康」、「君臣豊楽」という文字が彫られた鐘を、こちらで、今も間近で見ることができる。(まさかの屋外展示)
いやいや拝観はもう十分、美味しいコーヒーでも飲みながら、少し休みたいという方には、智積院のある「東山七条」から市バスで6つ行った「知恩院前」を降りて、大通り沿いに歩いて数分のところにある喫茶 六花をおススメしたい。こちらではコーヒー通の間で知られる伝説の焙煎職人オオヤミノルさん手掛ける『オオヤコーヒー』を使用している。注文ごとに豆を挽き、一つ一つ丁寧にハンドドリップで供されるコーヒーは絶品。豆は日替わりで提供されるので、その日にどんなコーヒーが味わえるかは行ってみてのお楽しみ。
また、フードメニューも大充実で、ランチの種類もスープランチや日替わりランチ、キッシュランチなど様々な中からお腹の空き具合によって選べ、それらに使われる自家製野菜が瑞々しくてとても美味しい。旅行中は野菜不足になりがちなので、嬉しい。もちろんコーヒーに合うケーキなどの手作りスイーツも充実していて、ランチ使いではないティータイム利用にもおススメ。
5.おわりに
ということで、これから思い立ったら、「◯月△日に京都に行くならば」をテーマに投稿したいと思っている。
ご感想や、ご指定のお日にちなどがあれば、是非コメント欄に残していただけたらありがたいです。
ではでは。