この活動の原点、家族家計会議
私が社会人5年目くらいの時、年末年始に実家に帰った時に始まったのが、家族全員参加の「家計会議」です。
始めたのは父です。60を超え、老後を見据え、家のメンテナンスや車の買い替えなどの大きな買い物の予定と自身の年金も含めた収入見通しを20年超の長いタイムスパンで見える化し、それを見ながら家族で話し合うのです。
家計会議開始当初の私の年収は500万円を超えていましたが、銀行の預金残高は社会人になった頃からほとんど増えていない上に、自分が何に(そんなに)お金を使っているかも分かっていませんでした。
家計会議で1年後の目標貯金額をコミットし、それを達成するために、お金の使途を明確にしたこと、予算化など計画的にお金を使う習慣がついたのは、この家族家計会議のおかげです。
結婚し、新しい家族が出来てからもこの家族での家計会議は続いています。2020年末は帰省しなかったので初めてオンライン開催となりました。
兄弟家族も含めた3家族合同の家計会議は、我が子も含めた子どもたちも参加するので、大人たちだけだった時よりもワイワイガヤガヤしていますが、子どもたちは分からないなりにも家計の話に参加し、最後は「これから1年がんばること」を発表するという役割もあります。
親世代、私、子ども世代という異なる世代で家計を通じた思い、夢について話し合うことで、親から引き継ぎ自分の中に知らず知らずのうちに出来上がっている「お金やモノに対する考え方」に気付いたり、親世代とは違う考え方があることに気付きます。また、同世代であり、子ども時代を同じ家庭で過ごしていても、兄弟で違う価値観があることにも気付きます。同じようなことを子どもにも感じていって貰い、自分なりの価値観を育てていってもらいたいと思っています。