【恥】何も知らなかった私の、高校生の頃の恋愛の話
今日は、相変わらずひまなので、高校生の頃の恋愛を成仏させてあげたいと思う。
剣道部の同期だった、私よりちょっと都会に住んでいる男の子のことが、一年生の夏前ぐらいからずっと好きだった。
剣道部というのは一部の強豪校を除くとどこの学校でも、やはりバスケとかバレーなんかと比べるとなんとなく冴えなくて、それが女子となればなおさらである。
当然、部活の男の子以外との関わりはほぼないに等しかった。
周りのバレー部とか、バドミントン部のキラキラした女の子は、文化祭や球技大会で彼氏を作り、
部活のないテスト前にはバレない程度にメイクをして、学校帰りに三駅先の大きな街にでも、遊びに行っていたんだろう(たぶん)。
私を含めた周りの友人たちはそういう話に一切縁がなく、
毎日昨日のドラマの話や、ゲームの話や、時々クラスメイトの噂話なんかをしながら、
どこに寄るでもなく家に直帰する日々を過ごしていた。
そんな私にも一丁前に、好きな人がいたのだけれど、そんな事は周りの誰に言えるはずもなく、
ただただ自分の心に秘めて温めていた。
そのままただ秘め続けていれば、奥手な女子高生のかわいらしいエピソードで終わるのだが、不幸なことに私には中途半端な行動力があった。
周りの友達に対しては、
「好きな人なんていないよ〜、男の子と付き合うとか私には遠い未来のことだよ〜、しかも今が楽しいし〜」
と散々恋愛に興味ない女子を演じていたにもかかわらず、
ちゃっかり好きな子に毎日なんでもないLINEを送っちゃう系女子だった。
しかも、明らかに鬱陶しがられていてもへこたれず、たった2文字だったとしても返信が来たら大喜びしてその何倍も返す。
という、、思い返すだけで非常に恥ずかしい片思いをしていた、、。
ああ、はずかしい、、、。
しかし、そんな私にも大逆転が起こる、というか起こしてしまう。
それは好きになってから約2年半経った、高校三年生の冬である。(控えめに言って恋心を温めすぎである。)
センター試験を目前に控え、私の学校も完全に受験モードだった
私も周りもみんなが勉強に明け暮れていたこの時期に、ある日突然、私はどういう訳かものすごい焦りを感じた。
このまま、違う大学に行ってしまったら、もう接点がなくなって会えなくなる。
私より仲のいい女子とはきっとまた連絡を取り合ったり、会ったりするのだろうけど、ここで私が何も言わなかったら、もう一生会えないよね、、、。
フラれてもいいから私が好きだったことだけ知っててほしい!気持ちを伝えたい!!!
と、確かに真っ当でその通りだが、完全にタイミングと程度を間違えたこの焦りに身を任せ、すぐに彼にLINEを送った。
「明日の昼休み、話したいことがあるから時間作ってほしい!」
我ながら、この行動力にだけは大拍手を送りたい。
そうして迎えた次の日の昼休みに意を決して人生で初めて、
「好きです。付き合ってください」
と言ってしまう。
当然彼の答えは、
「今それどころじゃないから、もう少し待ってほしい。」
当たり前である。
今の私が、彼でも彼でなくても、同じことを言うだろう。
ところが私はそうは受け取らず、彼は鬱陶しくてもLINEを返すくらい優しい人だから、どうやってフったら傷付かないか考えているんだ、と思っていた。
私は男の子と付き合うことはしばらくないし、彼とももう会うことはないだろう。
先輩が部活で同窓会を開いてくれたときくらいかなあ、、と、思いながら、新生活に想いを馳せる方向へと、完全に私の心は向いていた。
時がたって、お互い別の国立大学に合格が決まったあと、彼から電話がかかってきて、
こんな俺でよければよろしくお願いします
と言われた。
え・・・・?
結局長くは続かなかったけれど、こうして彼は私にとって初めての恋人となった。
今の私はこれを超える素敵な恋愛をしている(と自負している)けれど、懐かしくてとても恥ずかしいキラキラした思い出である。
できれば当時関わってくれていた人には、記憶の底から一連の出来事を消し去ってくれていないかなあと心から願っている。
今思えば同い年とは思えないくらい人間のできた人だったし、長く続かなかったのも完全に私のせいである。
そのくだりはまた次の機会に取っておきたい。
大変ありがたいことに昨日の投稿に何人かの方がスキしてくださっていて、調子に乗って自己満投稿をしてしまった。
どうかお許しください。
あと、現実世界の私のことや、このエピソードを知っている人に、どうか遭遇しませんように。
佳実
2021.07.04
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