【A3エスキス】何のためのエスキス?
この記事ではわたしの一級建築士製図試験のエスキス手順について、メモしておこうと思います。
※一受験生がたどり着いたやり方なので、どなたかになにかしらの役に立てば嬉しいなシリーズです。よろしくお願いします。
⚫︎はじめに
ウラ指導さんで3年間習ってきたので、わたしのエスキスはウラ指導の手順をカスタマイズしたものになります。
また、他の受験生や他のテキスト、合格者の方々などからヒアリングして、
取り入れたり、取りやめたり、
自分に合うようにマイナーチェンジを繰り返していました。
そして、2年目の本試験前には、このやり方がほぼ決まり、あとは建物用途によって(2023年の場合は図書館)工夫しました
⚫︎A2は大きすぎて…
エスキスで迷子になりがちだったわたし。
下書き用紙が足りなくて
裏へいくこともありました。
一年目の本試験も
情報を処理しきれずに終わりました。
そこで、
下書き用紙のA 2サイズを
使いこなすことは難しいと判断。
もっとコンパクトに、
迷わないように、
でも要点はきっちり抑えられないか…
一年目一緒に勉強して、ストレート合格されたもう1人の戦友sakoさんはエスキスをA4で抑えていた。
これを真似してみようと思い、
2年目は
エスキスって何してるのか?
何を書いて、
何を書かなくていいのか?
をずっと考えていました。
色々試すのですが、
私はA4にはならず、
最終的には
A3くらいで整理するのがよさそう、
となりました。
もちろん
サイズのコンパクトさを競うものではないのですが、
A 3までの大きさだと、
一目で全体を見やすい。
このことが
個人的にはなかなか重要と感じていました。
普段目にする書類も
だいたいはA4、
大きくてA3です。
エスキスでむむっ?…と困った時に、
ここまでの手順を振り返る
全体をみる
これがA3内だとすぐにできる。
「エスキスは目の動線に配慮してA3とした。」
…はい、
このことで落ち着くことができたので、
サイズ感は結構大切でした。
⚫︎土俵に上がるためのエスキス
エスキスって何してるのか、
何のためにその手順を書き出してるのか、
これが、わかってなかったのです。
まずは言われた通りにやってみる!
真似してやってみる!
めちゃくちゃ大事ですが、
次のステップ、
なんのために?
を理解して、
自力で整理する力をつける
のに手間取りました。
理解はできた気にすぐなれるんですが、
自力で整理がなかなか…。
自力でできるようになったと思っても、
次の課題では、邪念や余計なお世話を追加して、エスキスがブレていく…。
この前はうまく行ったのに…。
3年目もその繰り返しでした。
3年目の直前模試も上手くいかなくて、
本試験前にエスキスの目的をもう一度振り返ったことはよかったとおもっています。
空間構成
と
法規
を守るため。にエスキスしてるんだよ!
うさ!あなたは、他の情報書くと余計なお世話になりがちだよ!
こうしてできたベースが
わたしのA3エスキスでした。
書くこと、順番、書く位置も決めておく。
いかに決めておいて、本試験に向かえるか。
〜エスキス手順〜
①名前、会場名、受験番号、「全体を見る」、チェックリスト、を書く
②読み取り
③機能図(P図)、立体
④法規整理
⑤ボリューム出し
⑥階振り
⑦配置(ウツワ検討)
⑧APZ(6まる)
⑨コマ
⑨-1ゾーニング、コア、吹き抜け、出入口のあたりをつける
⑨-2陣取り(室が収まるか)
⑩バイコマ(下書き)
11 面積、チェック
※
⑤までが条件整理(自分の意見を入れない)
⑥からは検討(持ってきた選択肢から選ぶ作業)
↑詳細は本試験のエスキスから
⚫︎エスキスをしゃべる
理解した
を
自力で整理できる
にするのに、やってよかったと思うのが、
誰かに自分のエスキスをしゃべる。
ということです。
理解した!と思っていても、
理解したつもりになって喜んでいた!
これ、私。
いざ、勉強会などで、解いた課題について話し始めると綻びが生じ始める。
話せることは分かること。
話せないところは分かってないところ。
話が止まってしまったところは、
弱点。
なんでそこを適当に決めたのか?
気づいてなかったのか?
次はそこを改善する、
そのためにどんな手順にする?
どんな練習をとり入れる?
これを繰り返していました。