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シティグループ決算発表(2024年7~9月期)
シティグループ(C)は、消費者金融、法人金融、投資銀行、証券仲介、貿易・証券サービス、ウェルス・マネジメントなど、幅広い金融商品・サービスを消費者、法人、政府、機関投資家に提供している世界的な金融サービス持株会社です。
1812年のシティバンク・オブ・ニューヨーク(City Bank of New York)設立を起源として、米国内で事業を拡大し、20世紀前半には中南米を皮切りに、欧州など海外へもネットワークを拡大しました。
1998年、傘下にソロモン・スミス・バーニーを持つ保険会社トラベラーズ・グループと合併し、銀行・証券・保険・消費者金融などを持つ金融コングロマリット「シティグループ」となりました。ただ、長続きはせず、損保部門トラベラーズを再分離、生保・年金部門もメットライフへ売却しました。
現在は、機関投資家向けの投資銀行業務や証券業務、個人向けの銀行業務やカード業務、資産管理業務、そしてアジアやメキシコでの銀行業務を提供しています。
シティは今月(2024年10月)、世界14カ国でマスターカードのデビットカードによるクロスボーダー決済を提供するための協業を発表しました。
四半期決算概要
シティグループは10月15日に、2024年7~9月期の四半期決算を発表しました。概要は以下の通りです。
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営業収益
一般事業会社の売上高に相当する営業収益は203億1500万㌦で、前年の同じ時期と比べ0.9%増加し、事前のアナリストの予測平均値(198億4000万㌦:Yahoo Finance)をわずかに上回りました。
なお、前年同期には台湾のコンシューマー・バンキング事業の売却が計上されていましたので、これを除くと前年同期比3%の増加となるようです。
営業収益の過半を占める純金利収入は133億6200万㌦で、前年同期比3.4%減少しました。高金利が続き金利収入が高水準にあるなかで、金融政策が利下げに転じたことも影響しました。
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