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<今週の米国主要統計・イベント(3/3~3/7)>

先週発表された1月のPCE(個人消費支出)物価指数は、総合指数・コア指数ともに予想通りの結果となり、物価上昇は落ち着いていることが確認されました。

その一方で、先週発表のあった指標では
・2月カンファレンスボード消費者信頼感指数 98.3(予想102.7)↘️
・12月新築住宅販売 65.7万件(予想67.9万件)↘️
・週間新規失業保険申請件数 24.2万件(予想22.2万件)↗️
と、いずれも悪化方向に予想を上回ったことから、景気への先行きに対する懸念が広がりました。

その最大の要因となっているのがトランプ大統領が連発する関税への発言です。
2月27日にカナダとメキシコへの関税発動を3月4日から4月2日に再延期することとあわせて、欧州への関税を発表しました。ところが翌28日には、カナダとメキシコへの関税発動の再延期を撤回し3月4日に発動することと、中国に対してさらに追加で10%の関税を課すことも表明しています。

月が替わった今週は2月の景況感と雇用統計という重要指標の発表が控えています。現時点では、両指標ともに予想はやや弱含みといったところですが、悪化方向に予想を上回るようだと一段とマーケットにも影響がありそうです。

ここでご紹介している指標やイベント以上に、SNSでの発信を含むトランプ大統領の言動にも注意する必要がありそうです。

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