ウォルマート決算発表(2024年8~10月期)
ウォルマートは、1962年にサム・ウォルトンによってアメリカ合衆国アーカンソー州に設立された世界最大の小売業者です。ウォルマートは、低価格で高品質の商品を提供する「Everyday Low Price(EDLP)」戦略を掲げ、急速に成長し、1970年にニューヨーク証券取引所に上場しました。
https://corporate.walmart.com/
現在、ウォルマートはアメリカ国内だけでなく、メキシコやカナダ、イギリス、インド、中国など19カ国で10,500以上の店舗とeコマースサイト展開し、約210万人の従業員を雇用しています。
ウォルマートの主な事業内容は、食料品、衣料品、家庭用品、電子機器、薬品、健康関連商品など、広範なカテゴリーの商品を提供することです。これらの商品の大半はウォルマートの大型店舗やスーパーマーケットで販売されており、同社のeコマースプラットフォームを通じても購入可能です。ウォルマートはまた、金融サービスや薬局、クリニックといったサービス業も展開しており、地域社会に深く根ざしたビジネスを行っています。
ウォルマートは、デジタルトランスフォーメーション(DX)にも積極的に取り組んでいます。とくに、オンラインショッピングやモバイル決済の分野での投資を強化し、Amazonをはじめとする競合他社と対抗しています。またサプライチェーンの効率化にも力を入れており、AIやビッグデータを活用した最先端の物流システムを導入しています。
直近では、24年10月9日に、小売業に特化した新しい独自のAIモデル「ワラビー(Wallaby)」を発表しました。また、ARプラットフォーム「Retina」を開発し、仮想空間でのショッピング体験を提供する取り組みも進めています。
四半期決算概要
ウォルマートは11月19日に、2024年8~10月期の四半期決算を発表しました。概要は以下の通りです。
売上高
売上高は1695億8800万㌦で、前年の同じ期と比べ5.5%増加しました。
食料品が引き続き好調だったほか、処方箋医薬品が牽引しヘルス&ウェルネスも大きく伸びたようです。また、eコマースが好調だったことも大きな要因となっています。
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