
<今週の米国主要統計・イベント(1/20~1/24)>

先週は、生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)と物価指標の発表が注目されました。いずれも伸びが市場の予想を下回る結果となったことから、インフレ再燃の懸念が和らぎ、利下げへの期待がつながりました。
株式市場はこれを好感し、買い安心感が広がったことで、先週は株価が大きく上昇しました。
また2024年10~12月期の決算発表が本格的に始まり、大手金融機関の決算が好調だったことも、株価を押し上げる材料となりました。
今週の米国市場は、20日(月)がキング牧師の誕生日で3連休スタートとなります。その20日にはトランプ大統領の就任式が行われ、第47代大統領に就任します。ちなみに、通常であれば議事堂前の屋外バルコニーで宣誓式が行われますが、今回は極寒の予報ということで、議事堂内で行われると報じられています。
米国では、それ以外には目立った指標の発表やイベントはありませんが、日本では1月23日、24日に金融政策決定会合が開催されます。
すでに植田総裁や氷見野副総裁が利上げの議論を行うことを示唆していることもあり、今回は政策金利が0.25%から0.50%に引き上げられるとの見通しで、市場も利上げを織り込んできています。昨年8月の轍を踏まないよう、慎重に準備していることがうかがえます。
米国の24年10~12月期の決算発表は、今週から主要な事業会社の発表も本格化します。スリーエムやジョンソン&ジョンソン、ネットフリックス、アメックスなどの決算発表が予定されています。