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シティグループ決算発表(2024年10~12月期、2024年通期)

シティグループ(C)は、消費者金融、法人金融、投資銀行、証券仲介、貿易・証券サービス、ウェルス・マネジメントなど、幅広い金融商品・サービスを消費者、法人、政府、機関投資家に提供している世界的な金融サービス持株会社です。

1812年のシティバンク・オブ・ニューヨーク(City Bank of New York)設立を起源として、米国内で事業を拡大し、20世紀前半には中南米を皮切りに、欧州など海外へもネットワークを拡大しました。

1998年、傘下にソロモン・スミス・バーニーを持つ保険会社トラベラーズ・グループと合併し、銀行・証券・保険・消費者金融などを持つ金融コングロマリット「シティグループ」となりました。ただ、長続きはせず、損保部門トラベラーズを再分離、生保・年金部門もメットライフへ売却しました。

現在は、機関投資家向けの投資銀行業務や証券業務、個人向けの銀行業務やカード業務、資産管理業務、そしてアジアやメキシコでの銀行業務を提供しています。

シティは2024年12月、アメリカン航空との提携を10年間延長することを発表しました。これに関して、シティがバークレイズとアメリカン航空との提携カード事業を買収することで、2026年からアメリカン航空との提携カード事業を独占することになります。


四半期決算概要

シティグループは1月15日に、2024年10~12月期の四半期決算を発表しました。概要は以下の通りです。

決算資料より作成

営業収益

一般事業会社の売上高に相当する営業収益は195億8100万㌦で、前年の同じ時期と比べ12.3%増加しました。事前のアナリストの予測平均値(195億1000万㌦:Yahoo Finance)をわずかに上回りました。
なお、アルゼンチンの通貨引き下げと事業売却関連の影響を除くと前年同期比7%の増加となるようです。

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