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デルタ航空決算発表(2024年7~9月期)

デルタ航空(DAL)は米国を代表する世界トップクラスの航空会社です。
アトランタを本拠(メインハブ)に、ニューヨーク、ロサンゼルス、デトロイト、ミネアポリス、ソルトレイクシティを中核(コアハブ)として、米国内のほか、欧州、カナダ、中南米、アジア、豪州と世界各地に国際線を就航しています。

1924年の設立当初は農薬散布をしていましたが、1929年に旅客輸送をスタートさせました。1970年代までは国内線が主体でしたが、1991年に経営破たんしたパンアメリカン航空(パンナム)から大西洋・欧州路線を買収し、国際線にも注力するようになります。

2005年に経営破たんしましたが、その後再建を果たし、08年にはノースウェスト航空との合併により、巨大な航空会社として生まれ変わっています。

エールフランスやKLMオランダ航空、中国東方航空、大韓航空、メキシコのアエロメヒコ航空など19社からなるアライアンス「スカイチーム」の創設・中核メンバーです。

直近のトピックとしては、2024年7月に、サウジアラビアの新たな国営航空会社であるリヤド航空(23年設立、25年就航開始予定)との戦略的提携を発表しています。この提携では、米国とリヤド間の直行便就航や乗り継ぎの強化などを含むパートナーシップが含まれています。


決算概要

デルタ航空が10月10日に発表した2024年7~9月期決算の概要は以下の通りです。

決算資料より作成

売上高:

売上高は156億7700万㌦で、前年の同じ期と比べ1.2%の増加でした。
7月にクラウドストライクのシステムトラブルにより5日間・約7000便が欠航したことによる3億8000万㌦の影響のほか、9月末のハリケーン「へリーン」による影響はあったものの、市場予想の146億7000万㌦は上回る結果となりました。

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