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#51 体育会精神が仕事で役立ってるなと思う時

僕は小学生〜高校生の時代、約10年近く運動部に所属していました。
(好奇心旺盛で競技は転々としていましたが。)

社会人として働く年齢になって、体育会系で鍛えた精神に助けられてるな〜と思うことが多々あるのでまとめてみます。

「勝利」という逆算からやるべきことを考える。

仕事の進め方には、「積み上げ思考」と「逆算思考」の2つの考え方があります。

【逆算思考】
逆算思考とはゴールを先に想定して、そこに到達するためには今何をして、どのように進めてゆくかをまさに逆算してアクションプランをたててゆきます。

【積み上げ思考】
逆算思考の逆が積み上げ思考です。積み上げ思考では今できることを精一杯やり、その最終的な到達点をゴールとします。
https://jinzaii.or.jp/32218

スポーツにおいては、ほとんどが逆算思考の一択で、
まず最初に「勝つ」と決めてから、そこまでの道筋を逆算し毎日の練習計画に落とし込みます。

プロスポーツ選手の試合前インタビューなんかを見ると、「絶対に勝つんだ!」という気合が感じられますし、勝ちにいかない選手は誰1人いませんよね。

勝利という結果にこだわるからこそ、自分の至らない部分、相手の弱点を分析した上で、解像度の高い準備ができるのです。

ビジネスの場においても、常に他者との比較で、多少なりともそこに勝ち負けが存在します。

現状の延長戦上で物事を考える「積み上げ思考」では、スケールや変化の大きい仕事ができなかったり、努力の方向性を誤ってしまいがちで、勝利から逆算をする人にはなかなか勝てません。

逆算思考が身についている人は、成果を出すための根拠集めとして、様々な側面から検討ができます。
世間一般のイメージとは違うかもしれませんが、僕個人的な印象では、体育会出身の方との仕事では、進め方がきめ細かかったり、言葉の解像度が高い傾向があるなと感じます。

僕自身、ついつい現実の延長で考えがちなタイプの人間ですが、
仕事で数値目標を追っている時は、スポーツをやっていた感覚を大切にして、「あの時の自分ならどう思考するだろう?」と、よく自問自答しているものです。

日々の失敗の中からフィードバックを得ようとする。

スポーツの場では、毎日が勝負の連続で、失敗の数をひたすら重ねるのが日常です。

いくら練習を重ねたところで、本番でその成果を出せるかどうかは別問題ですし、
失敗を通じて見えてくる自分の弱さ、至らなさは非常に大きな学びを与えてくれます。

そのため、勝つとは決めているものの、心の奥底では、「失敗するのは当たり前だし、失敗しないと始まらない。」という事実を、体感として理解するようになります。

「負けたらどうしよう…」と、うじうじ悩むことに意味は無く、「まずは勝つためにできる準備をし、仮にダメでもそこから学べばいい。」ということを、スポーツは教えてくれました。

この事実を理解していたおかげで、仕事においても失敗への心理的ハードルが低く
気軽に物事に取り組んだり、失敗しても落ち込む暇もなく、淡々とPDCAを回せている感覚があります。

もっというと、失敗を繰り返すことで確率論的に
自分の得意な分野、不得意な分野も見えてきて、強みを活かせる働き方にも繋がってくるのです。

逆に「失敗しないように、失敗しないように…」と長年生きてきた人は、
変化の大きい仕事が苦手だったり、歩んできたレールから外れたくないという傾向を感じます。
(日本の学校教育の弊害だと思います。)

そう感じた時に思い出したい僕の好きな言葉に、
「専門家とは、非常に狭い分野で、ありとあらゆる失敗を重ねてきた人間のことである。」
という海外の物理学者の名言があります。

「自分」という狭い分野で失敗を重ねることが、自己理解に繋がるはずだと思います。


「できない理由」ではなく「できる理由」を考える。


日々の仕事において、組織の大きな変化や、業務の集中などにより、一時的にマンパワーが必要な場面はどうしても生じるもの。

そんな大切な場面で、しっかり踏ん張り切れるかどうか?というのは、自分の成長や組織の貢献に大きく役に立ちます。
(もちろん、そうならないようなリスクヘッジや業務改善は日頃から必要です。)

こういった時に、過去の経験や自分のキャパシティに囚われ、真っ先に「できない理由」を探し、必死にプレゼンを始める人がいますが、それは最終手段の話。

どんな場面でも、まずは「できる理由」を探してみるという姿勢が無くては、一向に現状を変えることはできません。

こういったマインドセットについても、スポーツで敵わない相手に対峙した時の感覚で、少しずつ養うことができたなあと感じています。(もちろんまだまだですが。)

これらの考え方がスポーツの場でないと鍛えられないというつもりはありませんが、
幼いうちから勝負事に触れているというのは、ビジネスの現場の感覚に適応するためには、とても理にかなっているのでは?と思うものです。

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