驚異的切れ味を誇るナイフBastinelli RED V2

 世界的に有名な刃物の名産地、マニアーゴを擁するイタリアには複数の有名ブランドが存在する。本邦の界隈で知られてるブランドを3つだけ挙げるならイタリア軍特殊作戦部隊やフランス軍陸軍向けの銃剣など、欧州の軍や法執行機関に高品質なナイフを納入する
EXTREMA RATIO
 法執行機関からの評価も高く、他ブランドとのコラボも多数リリースする
FOX KNIVES
 等といったブランドがある。その中でも今回は冒頭にリンクを貼った
Bastinelli Knivesのタクティカルナイフ、RED V2を紹介したい。

★軽くて薄くてよく斬れる★

 当ナイフはフランス国家警察特殊部隊、RAIDに納品された経歴を持つ。

喫煙者ではないため、取り敢えずチョ■ボールで比較

 チョコ■ールのパッケージと比較してみたが、かなりコンパクトなナイフであると言える。実際、このナイフは刃渡り10.4mm、全長22cm、重量は130gしかない。

500円玉と比較しても薄い。

 フルタング構造を採用しているため、構造的には強いが、それでもかなり薄い。しかし、鋼材にはオーストリアの開発した高性能ステンレス鋼、N690を使用しており、ロックウェル硬度55〜65と硬めの鋼ではあるが、耐久性及び信頼性は申し分ない。

 ハンドルも含めて非常に薄く、手によく馴染む印象だ。私の主観であるが、このようなナイフは刃を「走らせやすく」、斬撃に非常に適していると感じる。

 130gという軽さが、戦闘装具として組み込んだ際の重量感を軽減してくれるし、格闘に於ける諸動作を行った際に負担を感じない。正しく「拳の延長線上」の武器である。
 
 斬れ味であるが、産毛が剃れる程度にはよく斬れる。私が一時期通っていたショップの店長はBBQ時に手を滑らせて自分の手を斬ってしまい、骨に到達したという。
「防刃グローブを2枚重ねでも斬れるかもしれない。1枚では絶対防げないから試すな。」
 と念押しされた程である。
 やけに格闘に適した一品であるが、それもそのはずで、デザイナーのBastien Cove氏は幼少期からナイフに親しみ、フィリピンの格闘技、エスクリマを始めとする世界中の格闘技に打ち込んでいたという経歴の持ち主である。筆者はRED V2と既に手放してしまったカランビットナイフのブラックバードしか所有していなかったが、他のナイフ達も作業やサバイバル向きのナイフよりも格闘向きのナイフが大半を占める。



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