ヴォロネジ

自由になれない自由人 格闘 TAC 美味い飯 飛ばない方の空軍伍長でした。

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最近の記事

強いが無敵ではない。特殊作戦部隊

 前回の記事でお気持ち表明混じりに特殊作戦部隊の性質に関して書いたが、今回は弱点に関して解説する。  特殊作戦部隊であるが、その任務の性質上、敵地域における少人数かつ秘匿性、機動力に優れた活動を要求されるため、装備品、食料等の補給、味方の数に限界がある。故に、生存自活(サバイバル)や敵対勢力の装備品を鹵獲、取り扱う能力に長けている必要があるわけだが、これは継続的な作戦遂行能力、火力の面でどうしても不安があり、また、敵地域の文化、慣習、言語、流行等に精通していないとどうしても

    • お気持ち表明 特殊作戦部隊を侮るなかれ。

       ロシア連邦による「いわゆる特別軍事作戦」に朝鮮人民軍の特殊作戦部隊が送り込まれた際に、本邦内のネット上で彼らを侮るような発言が蔓延ったため、お気持ち表明させて頂きたい。  また、あくまで今回北朝鮮から派遣された戦闘員の多くは下記に書かれた特殊作戦部隊とは性質の異なる「精鋭部隊」ではあるものの、一般的によく言われる「特殊作戦部隊」の隊員も派遣されていると見るのが自然である。 ■特殊作戦部隊とは。 以下、Weblio辞書から引用 特殊作戦】(とくしゅさくせん) 特別に選ば

      • 「大きい丸の中心を狙う意識」精密射撃時のテクニック@基本射撃

         公安職、自衛官の恒例イベントの一つに「実弾射撃」がある。 この実弾射撃、毎年結構な割合で級外者がどうしても生じる。「射撃は減点法」「外れる要因有れど、あたる要因なし」とはよく言ったもので、その要因はあまりにも多岐に渡るため、今回は射撃時の狙い方に関してテクニックを紹介したい。    人間の優れた能力の一つに、「円の中心点を正確に見出す能力」がある。  射撃の低練度者がやりがちな照準の一つに、「的を見過ぎて、照星がボヤケている」がある。これは真逆で、ボヤケている的にクッキリと

        • ウマ娘 RTTTを語りたい。  その2 限界オタクの限界感想文

           過去一脳を焼かれた作品、劇場再編集版「ウマ娘ROAD TO THE TOP」以下、RTTTが限定再上映されたため、再び劇場にて脳を焼かせて頂ける幸せに咽び泣きつつ、身なりを整えて再び劇場に赴いた。サイゲははよ円盤出して。  当記事であるが、辿り着いてしまった人は恐らく「RTTT」に関して、もしくはウマ娘に関するタグ調べてたらたまたま見つけてしまった人だろうと思われるため、既に履修していて内容は知っているかと思われる。 ↓↓↓↓  作品内容に触れているため、未履修の方は閲

          潜入

          #挑戦してよかった  世間一般的な挑戦してよかったネタとは大幅に逸れた内容にはなるが、「呑みの席でのネタ」が手に入ったというか、人生経験の1頁として、今回のタグに該当する記事を書きたく思う。また、当記事は関係団体や登場人物を揶揄するものでは断じてないということだけは予め断っておきたい。  もう何年も前のことである。私が自衛官だった頃、当時内務班20名弱の長たる3曹であった当時、休日に必ずダークスーツで外出する班員、A君(仮)が居た。自衛官に限らず、プライベートの場でカジュ

          無形戦闘力を維持せよ!戦闘員のメンタルケア1

           戦闘や災害を経験した人間が陥る精神疾患の一つにPTSD(心的外傷後ストレス障害)がある。  筆者は過去2度の災害派遣を経験しており、2回とも御遺体に関わった。どちらも損壊が激しく、未だに夢によく出る。なんならフラッシュバックは未だに収まっていない。  一時期は酷い症状に悩まされ、頻繁にカウンセリングを受ける事になった。その際、為になる対処法を学んだので、今後いくつの記事に分けて紹介したい。今回はその内の1つを紹介する。 ☆自分の身体に感謝し、揉み解す☆  風呂上がりでも

          無形戦闘力を維持せよ!戦闘員のメンタルケア1

          戦闘射撃 スローイズスムーズ、スムーズイズファーストの原則

           ★それで弾倉交換はよ出来んの?★  Slow is smooth.Smooth is fast.  これはアメリカ海兵隊における戦闘技術に対する一つの考え方である。    戦闘行動、特に銃を扱う上でマストのテクニックの一つに迅速な弾倉交換と確実な武器の安全化がある。  戦闘下において、弾が無くなるとは即ち、敵に対する攻撃手段を失うことであり、詰まる所任務不達成及び死を意味する。故に、迅速な弾倉交換を行い、速やかに戦闘復帰する事が求められる。  筆者は小銃の弾倉の弾が射撃

          戦闘射撃 スローイズスムーズ、スムーズイズファーストの原則

          驚異的切れ味を誇るナイフBastinelli RED V2

           世界的に有名な刃物の名産地、マニアーゴを擁するイタリアには複数の有名ブランドが存在する。本邦の界隈で知られてるブランドを3つだけ挙げるならイタリア軍特殊作戦部隊やフランス軍陸軍向けの銃剣など、欧州の軍や法執行機関に高品質なナイフを納入する EXTREMA RATIO  法執行機関からの評価も高く、他ブランドとのコラボも多数リリースする FOX KNIVES  等といったブランドがある。その中でも今回は冒頭にリンクを貼った Bastinelli Knivesのタクティカルナイ

          驚異的切れ味を誇るナイフBastinelli RED V2

          銃を扱う基本of基本 フィンガーオフ

           昨今X(旧Twitter)上にて、銃を構えてポーズを取るコスプレイヤーに対して外野が「指が掛かってる!!」等と指摘している場面をよく見る。確かに構えてない姿勢とかで有れば分からないでもないが、「そういう場面でもないし、良いだろ別に」というのが筆者の意見ではある。  ★銃を扱う基本of基本★  筆者の古巣は勿論ながら、銃を扱う団体では殆ど確実に叩き込まれる(……ハズ…)の原則がある。筆者の古巣では 「絶対安全守則」と「レーザールール」と呼ばれていた。 「絶対安全守則」

          銃を扱う基本of基本 フィンガーオフ

          至近距離射撃をやるならミット打ちをやっておいた方が良いと思う理由

           筆者はかつて某組織にて働いていた時に64式7.62ミリ小銃、9ミリ拳銃、9ミリ機関拳銃、5.56ミリ機関銃MINIMIを扱った経験がある。他の銃はせいぜい交流等で触った程度しか無いので、語る事は出来ないが、軍用小銃、軍用拳銃という括りである以上そんなに変わることは無い話をしようと思う。 ★舐めてはいけないが………★  筆者が扱った小銃は7.62×51ミリ減装弾という強力な弾薬を放つ。これは西側諸国がNATO規格の弾薬として制定している.308ウィンチェスター弾の発射薬の

          至近距離射撃をやるならミット打ちをやっておいた方が良いと思う理由

          化け物みたいな耐久性のタクティカルライトElzetta charlieについて書いてみた。

           ー私物装備は財布に優しくないー。  あらゆる職種に於いて、仕事道具を買い揃える時、選ぶ基準は人それぞれであろう。所謂独身貴族であれば多少のコストを掛けて性能を優先することは出来なくもないが、所帯を持ってる者にはなかなか厳しいものがある。また、装備に金を掛けるものであっても、その優先度もまた人それぞれである。  プレートキャリアにバリスティックヘルメットなど、作業服と銃と弾以外の全てを私物で購入してきたかつてのイキリ士長であった筆者であっても、全てをHigh Tierな装具に

          化け物みたいな耐久性のタクティカルライトElzetta charlieについて書いてみた。

          ウマ娘 RTTTを語りたい。

           当作品であるが、正直ここまでのめり込んだ作品自体が人生初で、上映期間は勤務以外毎日映画館に足を運んだ。居住地から最寄り映画館まで300kmあったため、2週間の上映期間で30万以上の交通費+燃料代を使ったが、悔いはない。本当に幸せな2週間でした。円盤化を心よりお待ちしております。 ↓以下感想 ・ナリタトップロード  好きにならない理由が無かった。ダービーでのアドマイヤベガに1着を許してしまった時、勝ちきれない自分、応援してくれた人達が離れていくかもしれないという恐怖、菊花

          ウマ娘 RTTTを語りたい。

          タントーブレードの特性

           筆者はこれまで40数本のナイフを購入してきたが、その中でも最も最初に購入し、尚且つ未だに使い続けてる個体にアメリカ、ベンチメイド社のベストセラーナイフこと、ニムラバス141SBKがある。   航空機エンジン用タービンブレードに用いられるステンレス鋼154CMとアルミニウム製ハンドルを採用しており、非常に軽い。   軽い 重量バランス良し 頑丈 と、三拍子揃った個体であり、以前ナイフ格闘に長けた某人物に「オススメのナイフ」を聞いた所、「ニムラバス持ってるんでしょ?充分過ぎる

          タントーブレードの特性

          福井で見つけた火葬場

           先日諸用で福井県某所を走行中に見掛けた火葬場  福井にはサンマイ(三昧)と呼ばれる火葬場と墓場を併せた形態の小さな霊園が風習的に残るらしく、クニが西の方の筆者には新鮮だ。今はこのテの火葬場を扱いこなせる人が減少してるそうで、遺族の負担も大きかったとの事だ。尚、失礼ながら興味本位で心霊的な話がないか調べてみたが、軽く調べた程度では出てこなかった。「そういう場所ではない」という事だろう。 ↓参考

          福井で見つけた火葬場

          銃剣は要るのか要らんのか。

           X(旧Twitter)ミリタリー界隈を定期的に騒がす話題である「銃剣不要論vs銃剣必要論」。前者は自衛隊を含む兵役未経験者に多く、後者は兵役経験者、特に地上戦闘職種に多い気がする。  先ず筆者は銃剣は「必要」であると考える側である。  筆者は銃剣は詳しくない。銃剣の歴史に関しては各位で調べて欲しい。奥が深すぎるので、ここでは書ききれないのだ。その上、筆者は64式小銃用銃剣しか触ったことが無い。一応銃剣格闘の経験はあり、定期的に実銃及び銃剣を使用した練習はやってはいたものの、

          銃剣は要るのか要らんのか。

          格闘における脱力

          “脱力”  直ぐ身体が力むクセがある者にとっては永遠の課題であると思う(気がする)。  筆者自身、力みグセのせいで散々苦労して来たし、喧嘩で散々負けてきた。勝てるようになったのは練度や技が増えた云々とかでなく、脱力の仕方を少しは学んだからである。   ★それで強く蹴ってるつもりですか?★  クラヴマガを始めて初日ぐらいに言われたことである。始めての環境で緊張していたとはいえ、力みグセのせいで蹴りがお粗末極まりないモノになっていた。  格闘初心者や怒りに身を任せた状態で強

          格闘における脱力