ウマ娘 RTTTを語りたい。  その2 限界オタクの限界感想文

 過去一脳を焼かれた作品、劇場再編集版「ウマ娘ROAD TO THE TOP」以下、RTTTが限定再上映されたため、再び劇場にて脳を焼かせて頂ける幸せに咽び泣きつつ、身なりを整えて再び劇場に赴いた。サイゲははよ円盤出して。

 当記事であるが、辿り着いてしまった人は恐らく「RTTT」に関して、もしくはウマ娘に関するタグ調べてたらたまたま見つけてしまった人だろうと思われるため、既に履修していて内容は知っているかと思われる。

↓↓↓↓  作品内容に触れているため、未履修の方は閲覧をご遠慮願いたい。










・オペが良すぎる。

 元々筆者はテイエムオペラオーはあまり好きではなかったが、当作品で完全に「BIG LOVE」へと考えを改めざるを得なくなった。
 ナリタトップロード、アドマイヤベガ3人のなかで唯一の中等部でありながら、視野の広さとライバルへの気遣いなどなど、「お前本当に一番年下か」と問いたくなる。今回改めて思い知らされたのが、自らを破ったライバルを讃えるという姿勢は中々真似できるものではない。
 筆者は格闘技経験があり(現在も継続中)、全力で実力をぶつけ合う楽しさを知る反面、自分自身の負けん気の強さにより、自分を破った相手が如何に仲が良かろうと、オペラオーみたいにはなれない。悔しさや不甲斐なさが先行する。というか、競技者だろうが、そうでなかろうがそちらの方が大半だろう。
 アドマイヤベガから見たトップロードという眩しい存在であるが、トップロードにとってもオペラオーは眩しい存在であったのだろうと思う。 
 自身の輝きのためにライバルにも輝いて欲しいから、とか眩し過ぎんか?好きにならん理由が無いとよ。    
 普段陽気で喧しく、しかし内に秘めたものがあり、気遣いと他者への敬意を持つ王子。そんな娘がレースの場で「戦う者」の顔を見せる。魅せる。推せる。特に菊花賞と、「劇場版ウマ娘 新時代の扉」における、有馬とジャパンカップ。もうね、はよ二階堂(焼酎)片手にRTTT→新時代の扉→RTTT一気見したい思いよったい、はよ円盤出さんかサイゲ!!こちとら金貢ぐチャンス待ちよるけんね!!


・アヤベさんが妹ちゃんの言葉をシャットアウトしているの辛い。

 そもそも論として、アドマイヤベガ(以下アヤベさん)と妹ちゃんの対話がしっかり成立していたらこうなってはいない。無論、そうなった場合にどうなってしまうのかは非常に興味があるが。
 筆者はアプリ版の方でアヤベさんを何度も育成しているため、アヤベさんの嗜好品、趣味に関しては知ってはいるが、この映画を観た後に新時代の扉を観て、再びRTTTを観ると申し訳ないが、「この娘、次の映画で本性(嗜好)現すんだよなぁ」などと思ってしまい、集中出来なくなるごめんなさいアヤベさん。
 誰がTwitterで呟いていたが、「他の2人を全力で応援する娘達が居る中、カレンチャンはアヤベさんの勝利を望むのではなく、ただ名前を呼びながら祈っていた」と。
 3人の中で最も危うく、脆さを抱えたアヤベさんに、カレンチャンが望んだのは無事に帰ってくることだったのかもしれない。  BGMと併せた涙腺への攻撃もずるい。ウマ娘各シリーズの中でもRTTT、特にアヤベさん絡みのBGMは涙腺へのクリティカルヒットが強烈である。こんなん泣かんワケないじゃん。尚、現在同期と馬頭琴(モリンホール)でどちらが先に「新月への誓い」「宵の明星」「夏色のラルモニア」「イチバン星が駆ける空」を弾けるようになれるか競っているが、中々上達しない。恐らく先を越される。
 妹ちゃんが走る姿可愛いよね。凄く楽しそうに走る。劇場版再編集版は、YouTubeのウマ娘公式、ぱかチューブにアップされているものに対して、BGMをカットしているシーンが非常に多く、筆者個人の意見としては再編集版の「静けさ」から来る「音」が大好きなのだが、新月の夜に夢の中で夜の境界の向こう側でターフを走ら妹ちゃんを見た時の「宵の明星」のサビ持ってくる演出で毎度涙ぐむ。アレを劇場で観た時は心底「生きてて良かった」と思った(職務上、生命の危険に関わる業務にしばらく身を置いていた直後に観たので)。
 菊花賞で妹ちゃんが「アヤベさんの脚が菊花賞で壊れる運命」を持っていった直後にトップロードが紫色の流星となり、再び走り出すシーン、そこからラストに至るまで本当に…………やっぱ酒飲みながら観たら危ない。涙と鼻拭くためにティッシュ使い切ってしまう。実際菊花賞の後にアヤベさんはしばらくの間療養に入る。モチーフとなった競走馬、アドマイヤベガはこの菊花賞を最後に、レースの世界から去っていく。彼がもし脚を壊すことなく、再びレースの世界に舞い戻っていたなら?…歴史にもしもは禁物だが、競走馬アドマイヤベガのファンでもある者として、やはりそのもしもはどうしても考えてしまうのだ。
 しかし妹ちゃん、話を聞いてくれない姉の件でカフェにめっちゃ愚痴ってたんではなかろうか…。そしてアヤベさんが自分の人生を歩み始めた後もカフェとかの側に居そうな気がする…


・トプロ先輩素敵すぎる。
 
 沖田トレーナーも併せて全力で推したい。良い男と良い女の師弟関係なんかナンボあっても良いですからね。
 最早説明不要な迄に良い。なんか前にも書いたが、「誰かの為に戦える女の子」が素敵じゃない訳がない。ただ、彼女もまた、背負うものの重さと自分自身に掛けた負荷に苦しむ危うさを内包していた。
 しかし、トップロードは沖田トレーナーが背中を押し、オペラオーも背中を押し、トップロードがアヤベさんの手を取り、妹ちゃんがアヤベさんの背中を押した。

 こんな美しい物語あります?一言で言うなれば「愛」ですよ。RTTTは「愛の物語」に他ならない。
 トップロードの話と逸れるが、BGM、背景、美術、もうなにもかもに「愛」が込められていた。未来永劫RTTTファンの脳を焼いていくであろうし、筆者も焼かれていくであろう。そんな幸せはない。全関係者に心から感謝してもし足りない。故にせめてお金を払いたいのだが、サイゲよ、はよ円盤を出せ。素晴らしい仕事をした人には対価を受け取るのも義務であると考えるのだが、頼むからカネを使わせて貰いたい。

 話を戻したい。
 そんな素敵な女の子には素敵な周りの人達が現れるが、沖田トレーナーといい、新時代の扉のナベさんといい、男泣きにつられそうになるナイスガイが多い。特に沖田トレーナー。イケメンすぎる。そりゃあんな女の子には、あんなイケオジが居るのは絵になるというものだ。
 トップロードであるが、彼女の不器用さを帯びたひたむきさに心惹かれる。彼女は強い。弱さを内包した強さ故に、余計に惹かれる。
 実質的な次回作である、新時代の扉でトップロード&沖田トレーナーの2人を再び劇場で見れた時は心底嬉しかった。ジャングルポケットという、後輩の世代に対して、先にレースの世界で鎬を削る先駆者としての強さを見せるシーンなど、「RTTTの後もトップロードは戦っているんだ」と感じ、非常に嬉しくなった。
 でも筆者のトレセンには未だ着隊してない、トプロ。いつ来てくれるんだトプロ。ついでに言うなれば、オペラオーも正月衣装は居るのだが、ノーマルの方は居ない。アヤベさん単独(と、正月オペラオー)状態である。

 

 お目汚し失礼しました。でも最後に言いたい。

 製作者にお金という形で少しでも報いたいので、はよ円盤!!!!


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