官用機及び軍用機乗る際は耳栓持っていった方が良い。マジで。

 戦車兵氏が自衛官の難聴について取り上げていたため、空に居た人間の視点で、難聴防止について書いておきたい。


 先ず、射撃訓練や航空機の列線整備員が耳栓及びイヤマフが必須なのは言うまでもないので割愛する。

 航空自衛官の殆どは航空機搭乗員ではなく、地上勤務になるが、入校や展開訓練、RJNO(在外邦人等の保護措置及び輸送)TJNO(在外邦人等の輸送)であったり、災害派遣であったりで、なんだかんだ航空自衛隊の航空機に乗ることもある。筆者は
C-130H、C-1、CH-47J、UH-60J、UH-1J(陸)、T-7(空だが、業務ではない)に登場した経験が有るが、T-7以外は全て耳栓が必須だ。特にC-1、C-130、CH-47J、UH-1Jは騒音が酷い上、高音が耳への負担が大きい。CH-47Jは一応人数分のイヤマフが備え付けになっているらしいのだが、筆者がアクチュアルで登乗した時は数が足りず(しかも筆者の席)、予め携帯していたシュアファイアの耳栓を使用して1時間ほど耐えた。耳栓がなければイヤホンでも良い。
 中には官用機と言えども、耳栓が無くても快適なB777、KC-767、U-4みたいな機体もあるが、前者2機種はともかく、U-4などペーペーに乗る機会は無い(多分)

 輸送用途の航空機は人間など生身かつ、文句を言う程度の荷物に過ぎない。機内は快適とは程遠い環境である。民航のA320やB787とは違い、空飛ぶトラックの荷台程度に考えておけば心の準備としては100点だ。

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