コインランドリー
コインランドリーに来ている。12月25日、日曜日の22時。妻の体調の優れない日が続いていたことに加えてこのクリスマス寒波のため、溜まりに溜まった洗濯物を処理している。
先週の一週間は僕の仕事も慌ただしい時期が重なってしまったので、お互いに「疲れたねぇ、やる気が出ないねぇ、どうしようねぇ」と言いながらやり過ごしていた。
仕事の忙しさ、体調不良、悪天候。夫婦両方がこれらに見舞われている場合、お家綺麗レベルを一時的に下げて、多少感覚を麻痺させて過ごすようにする。(僕の場合。)
そして仕事がひと段落して、体調が良くなって来たら、徐ろに原状回復に取り掛かる。
というわけで、今僕はコインランドリーにいる。妻はまだ疲れ気味なのでベッドで眠っておられる。
コインランドリーに入ると、僕よりも5歳くらい若いかなと思われるスタイリッシュな男の子が、乾いた洗濯物を畳んでいた。サラサラの黒髪にピアスをして、小顔で、お洒落な眼鏡をかけている。丁寧に洋服を畳み、最後にタオルケットを畳んで、出ていった。さらりとした身のこなしが軽やかで、何故か救われたような心地がした。
お洒落な若い男の子も、クリスマスの深夜にコインランドリーで洗濯物を畳むことだってある、という日常の光景。僕は何を見るともなくボーッと眺めて、このnoteを書いている。
テレビでは、若い頃のマライア・キャリーが豊かな胸を揺らしながらall I want for Christmas is Youと歌っている。
日常を愛することだ。
𝐌𝐞𝐫𝐫𝐲 𝐂𝐡𝐫𝐢𝐬𝐭𝐦𝐚𝐬