音楽家の仕事は
私がチェロが好きになったのは10代の後半。どうせなら子どもの頃からハマっていたら学生時代にもっとたくさんアンサンブル出来たのに!と思った。仕事柄オーケストラの所属も難しいので、いつの日かまたいい出会いがあればとも思う。
本当に音楽が好きだし練習も楽しい。音楽を仕事に出来たら素敵だなあと考えたこともある。
もしチェロを弾くことを仕事にするなら
チェロを教えること
オーケストラで弾くこと
室内楽で弾くこと
協奏曲も弾けたら素晴らしい
これで生活できて、演奏と練習のサイクルに納得出来ていたら素晴らしい。
チェリストという仕事の椅子は、あまり多くないと思う。そして、チェロの音楽だけでも聞きにいきたいと思う人も多くない。クラシックが好きでも、しょっちゅうコンサートに行く人も多くはない。習うのもハードルが高い。
価値の創出には知恵がいる。
ヨーロッパのレーベルからCDを出すような音楽家は、よく例えられるように雲の上のような人々だ。レジェンドというか。
才能も努力も環境も出会いもチャンスもあった人達。
でも、とはいえ、人間ではある。
我々と同じである。
音楽家を目指すというのは、自分なりに行けるところに日々挑戦し続ける生き方なんだろう。
音楽家の生き方ってどんな幅があるのだろう。
好きじゃない音楽を弾かなくちゃいけないこともあるだろう。
人間関係のトラブルや、孤独も。
比較、批評され、つねに劣等感や挫折と
闘い、研鑽しつつ自信も磨かねばならない。
努力しただけ評価されたり給与が上がったりするということの無い仕事だ。そこでは無欲になる必要がある
自分たちの演奏団体を作ったり、こだわりのプログラムで固定客を掴んだり、人気の音楽教室を作ったり出来たら、楽しそうだな。
謙遜でかつ強引で、柔軟でかつ執念深いというのが必要なのかな。
出来ると思って、なるのだろうか。
なんとなく一所懸命進んで行ったらなれたのだろうか。
ということは、この道に進まなければよかったなと思う人もいるのかな。
遠回りしても、自分のやりたいことをやった人生は幸せだと思う……けど、バランスもある。
なんでも出来るような気もするが、なんでもは出来ない。
音楽家として生きている人にわたしは憧れている。音楽という、時を忘れさせてくれる素晴らしいものに携わることを仕事にしている人に。
どんな仕事にも素晴らしい側面と、やりたくないこともやらなきゃいけない側面がある。
音楽家のいろんな生き方を聞いてみたい。
何が楽しくて、何が辛いですか?
振り返って、また生まれ変わっても音楽家になりたいですか??
私は生まれ変わったら、チェリストになることに挑戦してみたい。楽器ひとつで、いろんな仕事が出来たらとても素敵だ。
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