雪、登校、シベリウス、タスクリスト
あまり雪の降らない地域に住んでいるけれど、昨晩から降り始めた雪は今朝の出勤時までに降り積もり、ために外部での仕事が飛んでしまった。在宅で仕事することにする。
一方、妻が雪中の運転が怖いというので職場まで送迎することに。道中、通学路を歩く小学生のなかに一人謎に半ズボンで登校している少年がおり、見ているこちらが寒くなる。この日に付き添い当番の当たった父兄には同情する。
やはり日陰になっているところでスリップしている車を見かけ、ぞわぞわする。僕の車は四駆なので滅多な事では大丈夫だけれど、徐行を心がける。「急」のつくことはしないように。
雪景色の中、二人で車に乗っていると「なんだかわくわくする~」と隣でのん気なことを言っている。妻の両親は娘らに甘々で、こんな雪の日には学校休んだらいいよ、どうしても行くなら送っていくよというタイプ。僕の両親はお堅いので、みんな行っているのだから休まずに行きなさい、ちゃんと自分で頑張って歩いて、というタイプ。どちらが良いというのでもないけれど、家族ごとにまるで世界観が異なるのだなぁと感慨にふける。
雪の日にはシベリウスをということで、交響曲第三番を聞く。二楽章のチェロの旋律が祈りのように美しい。でもその後のピチカートが大変そう。シベリウスはヴァイオリンコンチェルトをオーケストラの中で弾いたことがある。どの曲にも、雪国の美しさ、厳しさ、そして寒さの中にあるあたたかさのようなものを感じる。
仕事をするとき、その日のタスクリストを書くようにしている。大きなタスクではなく、小さめのタスクを。一つずつクリアして、チェックマークをつけていく。一日の終わりにそのメモ用紙を見て、今日の達成に満足するようにしている。
村上さんが教えてくれた。
小さな仕事に不満を言う奴にろくな奴はいない。
「自分は小さな仕事しかできない」といわずに、「小さな仕事でもきっちりやる人」を目指しては?
どんな仕事でもきっちりやるのは大変なことです、と。
(だいたいそんなことを言っていた。)
ほどほどでいいけれど、自分には嘘をつかずに。
溶けた雪の凍らぬうちにお迎えに。