メルカリで蘭を買う
1年ほど前、売れ残っていていつも花屋の店先に置かれていた胡蝶蘭を思い切って家に連れて帰ってからが、蘭との出会いの始まりでした。
胡蝶蘭を一鉢手に入れてしまうと、とても可愛くて、いろいろな蘭が欲しくなってしまい、次々と蘭を入手したい…、と思ったものの、最初はどこで蘭が買えるものなのか、全然わかりませんでした。
当然花屋さんには行ってみましたが、蘭自体あまり売っていないし、売っているとしても贈答用の大きな鉢に入った立派なものばかりで、もっと普通の蘭が欲しいけれどどうしたらいいんだろう…、と思いながらYouTubeを見ていたら、メルカリで胡蝶蘭を買ったらこんな苗が届きました、という動画を見つけたのです。胡蝶蘭ってメルカリで買えるんだ、と驚きながらさっそくメルカリで「胡蝶蘭」と検索してみたら、なんとまあ、たくさんの胡蝶蘭が売られていたのでした。
蘭を手に入れるには蘭のイベントへ行く、あるいは近くの蘭屋さん(生産者さん)を訪ねる、という方法もあったのですが、現代人はまずはお手軽な方法を求めてしまうもの。You Tubeやブログなどで素敵な胡蝶蘭を見つけては、メルカリでそれらの胡蝶蘭が売られていないかを探す日々が始まりました。
花がついているものもの売られているようですが、私は買い始めたのがちょうど花が終わる時期だったのと、郵送中に花がいたみそうだし、いたまないくらいきれいに梱包したものは第四種は無理だったり送料が高いのではないかと思ったこともあり、花がついていない状態のものを買っています。
どんな花が咲くか、一応写真はついていますが(たまに写真のないお楽しみ株も販売されていますが、私は花写真のあるものしか買ったことはありません)、微妙に色や大きさが思っていたのと違ったりすることもあると思うので、咲いてみるまで「どんな花か咲くのだろう」とわくわくどきどきです。
こちらは、はっきり書いていなかったのですが、おそらく椎名洋らん園さんのサクランだと思います。この花はけっこう花屋さんでみかけます(もっと株が小さいことが多いですが)。花もかわいいけれど、香りのする蘭がほしかったのが決め手となりました。今となっては、香りがあるのもうれていけれど、こんもり咲く様子もいいものだなあと思っています(ほかの株だと、ここまで花数が多いものはめったにありません)。
こちらの蘭も、香りのある胡蝶蘭だというのが選んだ一番の動機でした。一応花の写真もありましたが、ちょっとわかりにくかったので、どんな花なのか、どんな香りなのか、半年間くらいの間、わくわくしながら育てていました。香りはよくわからないですが、花は思っていたよりも白っぽくて、また思っていたよりも小ぶりで、それもまた新鮮でした。
この花を、花屋さんで見かけたことはありません。蘭のイベントで一度だけ見かけたことがありますが、赤い斑点がもう少し広い範囲でついていたような気も……?(そして香りも強かったけど、時間帯にもよるのか) 同じ品種でも若干の差はあるのでしょうけれど。
胡蝶蘭だけでなく、こんな蘭も見つけました。
妖精のような魅惑的なデンドロビウムです。
ちなみに買ったときには花はなく、葉っぱはついていましたが、くるっとまかれてプチプチで梱包されて、A4の封筒に入っていました。来た時にはちょっとしなっとしていましたが、デンドロビウムは丈夫なので、植えたらすぐに元気になりました。
出品者の方は、ずっと前にガソリンスタンドにあったのを分けてもらって、それを家でずっと育てているという話でした。だから正式名称はわからないのですが、まあいいのです。
これもおそらく、普通の花屋さんには売っていません。蘭のイベントへ行くと、似たようなの(同じのもあるのかな?)はちょこちょこ見かけます。売り物のほうが茎が太い気がしますが、それは栽培環境の差かもしれないのでなんともいえません。
花芽がついた時期か胡蝶蘭よりかなり遅く、もう今年は無理かもしれないと思い始めた二月ころ、突然突起が表れて、あれよあれよという間に(でもないか?)花が咲きました。栽培者の方のブログに「ゴールデンウィークころ満開に」というようなのがあり、本当かなと思っていたら、まさにその通りになりました。
たまたまピンクの蘭をよく買っていますが、いろいろな色の蘭が売っています。
花の時期だけを楽しみたい人が、花が終わってから出品することも多いようで、私のように育てるのも好きな人もいるので、そういう蘭を安めに購入させてもらって、じっくり育てて開花させるというのもまた一興です。
郵送の期間が長くなってしまいつつありこれからどうなるかわかりませんが、メルカリで植物を見つけるのはけっこうありだと思います。