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後悔しないコンサートのつくり方(7)当日配布の印刷物【吹部向け】


(1) 演奏会の内容を考える
(2) 場所を決め、準備する
(3) 曲目と曲順を決める
(4) チラシ、チケット、宣伝
(5) 対外手続きをする
(6) 役割分担
(7) 当日配布の印刷物★
(8) 当日必要なものを準備する
(9) リハーサル
(10) いよいよ本番日!

 クラシックの演奏会では、プログラムについて書いたパンフレットを配布するものですよね。簡単なコンサートでも、どんな曲を演奏したかの記録にもなりますので、プログラムはぜひ作成しましょう。

プログラムを作る

 プログラムをつくる理由としては、以下のようなことがあります。
 ①チラシは全員が持っているわけではないので、演奏曲目の曲順や作曲者などの情報が見られたほうが、お客様は安心して聴くことができます。
 ②曲目解説(プログラムノート)があれば、開演までの時間にお客様に読んでもらえて、曲への理解の手助けになります。
 ③自分たちがどんなコンサートをしたのかという記録として、よい資料・思い出になることでしょう。

 プログラムを作成するとなったら、専任の係が最低でも1人必要です。原稿の作成過程から業者さんに発注することも出来ますが、その分お金がかかるので、パソコンに詳しい団員にお願いすると低予算ですむでしょう。
 内容にはたとえば以下の様な内容が考えられると思います。
 ・えらいひと(校長や団長、指揮者)からのご挨拶文章
 ・演奏する曲目のリスト
 ・団の紹介、メンバー紹介
 ・曲目解説
(・団員募集要項)
(・広告)

実際の制作の流れ

 まず、どのくらいの分量になりそうなのか、ページの体裁を考えます。文字量や写真の量、何ページにするかの兼ね合いで、プログラムの冊子の大きさも決まってくるでしょう。クラシックのコンサートだと、冊子の大きさはB5サイズや、A5サイズが多いです。女性の持つバッグには、A4サイズは大きすぎるかもしれません。一番作りやすいのは、二つ折りのみのプログラム。印刷した用紙を二つに折るだけですから簡単ですね。これで表紙、裏表紙、見開き2枚分の、合計4ページができます。もう少し文字数が多い時は、この二つ折りの間にもう一枚紙をはさむこともできます。これで2ページ増えて6ページ。更に内容が多い場合は、二つ折り×2枚を組み合わせ、合計8ページ。8ページ以上の場合は、背の部分をホチキス止めしたほうがばらけずに済みますが、専用のホチキスが必要です。

↑こんな専用のホッチキスを使うと、業者にお願いしなくても簡単に中とじは可能です。

 さて、プログラムの用紙が決まったら、次にだいたいのレイアウト組みをします。挨拶文や楽曲解説が、どのくらいの分量になるようにすればいいのかを割り出して、4ページなら4ページの中にどんなふうに配置すれば収まるのかを考えます。文字量が決まってから、原稿を依頼するようにすると、あとからレイアウトを変えることなく、スムーズに原稿を組み立てられます。
 
 学校の吹奏楽部の場合、校長先生のおことばを最初の方に掲載するというケースは多いと思います。依頼はなるべく早く、何文字くらいで書いていただきたいのかをきちんと明確にしてお願いしましょう。

 楽曲解説も、あるといいですねー。団員の中で音楽に詳しい人にお願いして書いてもらったり、知り合いづてなどあれば、専門家に書いてもらえるとなお良いですね。(この場合、いくらかの謝礼が発生するでしょう)

 最後に、広告についてです。演奏会の費用を助ける意味も込めて、プログラムに広告を募って掲載料を頂く、ということもできます。団員のよく行く楽器屋さんとか、よく打ち上げしてる居酒屋さんとか……お願いできそうなところがあれば、検討してみてはどうでしょう。

 また、前回の記事でも書きましたが、印刷の前には必ず校正をしてくださいね。記録に残るものなので、団員の氏名を掲載する場合は二重三重のチェックで、漢字の間違いなどを防ぎましょう。また、せっかく団員募集要項を載せたりしても、問い合わせ先の電話番号が間違ってたりしたら元も子もありませんし、間違えた先の電話番号の方に迷惑をかけたりするかもしれません。


アンケートをつくろう

 プログラムによく挟み込んであるものって、何でしょうか?
 他の演奏会のチラシとか、アンケートとか…
 そう、次回の演奏会のためにも、ぜひともアンケートをとりましょう。お客さんの生の声をきける貴重な機会ですが、アンケートは改善に活かして初めて意味のあるものなので、なんとなくみんなつくってるから…で作るのはやめましょう。もしまだアンケート用紙を作成したことがなければ、皆で考えてつくってみましょう。

 項目としては以下の様なものが考えられます。
 ・お住まいの地域
 ・年齢、年代
 ・何をみてこの演奏会に来場したのか
  (どの広報で効果があったのか、ある程度知ることができます)
 ・どの曲目が良かったか、次回聴きたい曲目はあるか
 ・ご意見(自由筆記)
 ・次回の演奏会のご案内を送付してもよいか
  (Yesの場合は住所などを書いてもらう)
 アンケートをプログラムに挟み込んだ場合、筆記具をロビーに置いたり、プログラムに留められるボールペンなどを用意できると、書いてもらえる確率が上がります。
 当日はアンケート回収のための箱も、忘れず用意しましょう。

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