社会人吹奏楽団練習見聞録 vol.1 いそ吹(I.S.O / Immersive Sound Orchestra)
この記事は前後編の後編です…!まだの方はぜひ前編もどうぞ
ひょんなきっかけから、Immersive Sound Orchestra、略してI.S.O(アイ・エス・オー)または「いそ吹」の練習にお邪魔してまいりました。前編ではこの新設バンドの練習が始まって、コラールをおさらいするところあたりまでをお送りいたしました。
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コラールの練習後、短い休憩をはさんで、次はいよいよジョン・マッキー。ダークでエネルギッシュな「クセルクセス」がはじまります。この曲をパーカッションパートと一緒に通すのは、実は今日が初めてだと、後から伺いました。大編成用と謳われた作品ですが、30名ほどのバンドで勇猛果敢な雰囲気がすでにきちんと表れています。一人ひとりが合奏を確実に支えている感じがします。
「スネアドラムの6連符と、木管の連符が合わない…」
細かい連符に難所が多いので、宮本さんは場面ごとに取り出して、2倍のテンポでさらわせてからテンポを戻したりと、効率よく無駄のない練習を進めていきます。
「中低音が少ない、、、」
「本番はあと5人くらいいます」
「じゃあいいか」
そういう確認で済んだりもします。若手の宮本さんに対し、メンバーの中には年齢が上であろうと思われる方も大勢いらっしゃるのですが、皆さん淡々と、率直に、必要な時に必要なことを話し合ってすすめていきます。
ほぼ全員が同じような音型に参加する局面で、音価のばらつきを修正する必要が生じた局面がありました。宮本さんはまず低音メンバーのみに演奏させます。
「これより音が高いと思う人は、これ(この音価)より長くならないように」
理解しやすい指導が、結局タイパUPにも繋がるのだなと実感しました。
もう一度10分程度の休憩をはさみ、次はおなじくマッキーの大曲「オーロラの目覚め」の合奏に移ります。
やはりここでも常にクリック音を出していきます。今日の練習では欠けているパートもあるので、自分がいまどこで何をしているのかを把握するためには有効ですね。
ひととおり通し終わると、曲の後ろのほうから返していきます。
とある木管パート内で、リズムが揃っていない部分がつかまりました。コアメンバーと思われる方のお一人が「...ちゃんと譜面読めてないんだけど...、違ってる?」
笑いが起こりつつ、同パートの若いメンバーが口でリズムを歌ってみせます。その後、リズムは無事に揃いました。
現時点ではたしかに色々テコ入れが必要な感じはしますが、それでも深刻にならずに明るい雰囲気にできるのは良いことだと思いました。ここで深刻な雰囲気になったり、誰かを責めるような感じになると辛いですから...。
宮本さんはお若いながら、終始バンドに必要な箇所を無駄なく拾い、言葉での説明も大変巧みにされていました。(てっきりどこかの指揮科の若手かと思ったのですが、なんとこれまで独学だそう!びっくりしました)
バンドもその言葉を素直に受けとめており、風通しのよい雰囲気が印象に残りました。
11月4日の演奏会まで、練習回数はあと3回とのこと(10/5時点)。果たして本番はどんな演奏が繰り広げられるのでしょうか。そして正指揮者の小松拓人さんは、いったいどんなふうにこの新しいバンドを響かせてくれるのでしょうか。
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ちなみに、この演奏会で演奏予定の曲目をまとめたプレイリストを作成しましたので、ご興味のある方はぜひ聴いてみてください!
(団長さんのご許可済です)
改めまして、演奏会の情報を…
Immersive Sound Orchestra 第1回記念演奏会
2024年11月4日(月・祝)14:00開演(13:15会場)
会場:江戸川区総合文化センター
指揮:小松拓人
曲目:Dawn of A New Day / J・スウェアリンジェン
交響詩「あんたがたどこさ」 / 林 大地
Aurora Awakes / J・マッキー
EXTREME MAKE-OVER / J・デ・メイ 他
チケット(無料)の申し込みページはこちら!
本記事ははてなブログより転載しました
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