土を食べる日々
先月のことだけれど
物凄く久しぶりに映画を観た。
随分前に読んだ水上勉の
小説を元に作られたもの。
それ以降折に触れ
ふといろんなシーンが思い出されている。
主人公のツトムが
山深い一軒家で小説を書きながら
四季を楽しむ様子、
恋人の編集者と食事や会話を楽しむ様子、
亡き妻の母とのやり取り、
使われている器の美しさ、
野菜や山菜の下処理や
病気になってからの死生観など
何がこんなに気になるのか
何にこんなに引き付けらるのか
それを思い出す度に
考えてしまう。
淡々としているけれど
とっても不思議だった。
それでは皆さんさようならと
いいながら
毎日眠りにつく姿が
潔くも心地よい。
私もそんな気持ちで日々暮らしたいと思っているのかも知れないな。