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急にwebに個人の長文感想を残したくなった理由
最近(2024年)のwebやSNSが、体感でだいぶ終わってきている。
それは炎上とか仕様変更とかコミュニケーションの負担とか、色々な要因はあるけれど、何か作品を楽しんだ際の「感想」にも、ちょっとなあという物が多く目に留まるようになった気がする。
これは結構前からだが、何か作品を検索すれば「作品名 ひどい」「作品名 つまらない」「作品名 打ち切り」(打ち切られてない)とかの悪評か、「キャラ名 メンヘラ」「キャラ名 毒親」みたいなレッテルがサジェストされてしまう。
漫画アプリのコメント欄なんかもだいぶ短絡的だ。キャラクターに対し、良い奴か悪者かで二極化したジャッジが発生し、異常に厳しい。曖昧なものや多面的な人間、「良くも悪くも人間くさい」ぐらいの人物を受け入れる余裕がないように思う。
SNSでは、話題の作品を面白おかしく強い言葉で言い切ったものが見られやすく、嫌でも目に入る。
強い言葉で貼られたラベルはなかなか意識から剥がれない。ラベルに上書きされて、自分の抱いた感想が薄れていく。
見ていない作品でも、どうやら駄作らしく皆んなでサンドバッグにする空気が生まれると、自分もバカにしても良いんだ、みたいにタダ乗りしてオモチャにしがちだ。もしかしたら、先入観なく観ていたら、数少ない刺さる人だったかもしれないのに。
加えて最近は、AI生成で量産されたであろう、内容のない感想や謎考察記事まで検索に出てくるようになった。一見すると言葉遣いはまともなのに、トートロジーと矛盾だらけの記事とか。
限られた演算リソースをこんなしょうもないことに使う未来なんて、だれが望んだんだろう。
そんな環境がいい加減イヤになってきたので、自分の感想を素直に文字にして残そうと思った。
どう感じて、どう読み解いたかは正解ではないかもしれないし、すでにありふれている考察の再発明になるかもしれない。
まとまらなくてスーパー長文になるかもしれない。
でも、正解じゃない事でも自分で考えたことを恥じずに発言したい。他人の考えにも「そういう感じ方もおもしろいね」と思いたい。
SNSの顔色を窺ってからではなく、自分の感情のままの印象を残したい。
そして、一言で言い切れない深みのある作品や、善悪だけではない人物の複雑さを許容できる世界であって欲しい。
ずいぶん烏滸がましいことを言っているな、と自分でも思う。
別に感想ブログなんて昔からあるし、何よりここはnoteだからそういう人達の集まりだろうし。
でも、どうにも最近、インターネットの雰囲気に危機感を感じるようになってしまったので、これは自分の精神衛生のためのささやかな抵抗です。
っていう看板を掲げておかないと自分の感想がかけないぐらいにはビビリなのである。予防線を張りまくってようやく発言できている。根っからの自意識過剰だから。
誰に怒られるでもないし、別に好きに書けばいいのにね。