Zeiss C50/540 binoを作る(1)

1年半ほど前に、とてもよく見えるという小さなアクロマートレンズを入手した。

鏡筒にはVU50の塩ビ管がセルの外径にぴったりで、植毛紙でセルの前後をはさめば、ネジも何もなしにセルが固定される。VU50用のソケットにBorgのM57/60延長筒Sがこれまたぴったりなので、それを経由して接眼部につなげた。フォーカサーはアミチプリズムの後ろにPixcoのカメラ用ヘリコイドでスッキリ。ただこのヘリコイド、すこし使ったら壊れてしまった。

40年ほど前に父親が買ってくれたKOLの3cm双眼鏡の対物レンズで作ったミニbinoを同架して遊んでいた。鏡筒バンドとアリガタはK-ASTEKさんのTB-60ASとDP38-110。

星像はものすごくシャープで、5cmのアクロマートとは思えない。土星など、2.5×PowerMateにNAV-SW 5mm(270倍)でもさすがに暗いが鑑賞に耐える。なんじゃこりゃ。これが世に聞くZeissクオリティか…。よい屈折で見た経験もないので、いわゆる教科書通りのディフラクションリングを初めて見たという感じで、焦点内外像を見るために星を見るような、本末転倒な機材になっていた。

双眼装置を使っていたが、やはりすこし暗いし狭い。これは1本/片目にするしかない、と双眼化することにした。


Zeiss C50/540 binoを作る(2)

Zeiss C50/540 binoを作る(3)