専業主婦の労働時間は1日2時間半
夫婦の労働分担は
夫婦でよく口論になる話題である。
口論になる理由は家事育児の労働の量と
仕事の労働の量が比較しずらい事にある。
仕事の労働時間は明確に決まっているし、
残業の時間も明確にわかる。
だが、家事育児は
休憩が細かく行われる上に
どこまでが労働と呼べるのか曖昧な為、
家事育児がどれだけの労働時間なのか
不透明なのだ。
なので、今回は家事育児が
どれだけの労働時間であるのかを
算出したいと思う。
家事育児と言っても
家族構成や夫婦の役割、
子供の年齢で大きく変わるが
今回は夫婦と2人の兄弟の
四人家族で、妻は専業主婦としよう。
また、この2人の兄弟は乳児ではない。
乳児のいる家庭の家事育児は
そうでない家庭と全く異なるから
ここでは話さない。
ただ、大まかな考えを言うと
乳児の子育ては8時間労働に勝る量の
労働だも思うのでその勝る分、
夫側は負担すべしだと思う。
では、専業主婦の労働時間、
家事育児にかかる労働時間を考える。
まず、家事から考えよう。
家事は料理,洗濯,掃除機,皿洗い,
風呂掃除,トイレ掃除,
ゴミ捨てなどが主だろう。
統計によると、主婦の夕食の料理時間は
30分~1時間で、間をとると45分。
朝食は弁当を作るなら30分。
(作らないなら10分。)
昼食は調べても中々,出てこなかったから
朝食(弁当を作らない場合)と
夕食の平均をとって30分としよう。
昼食は朝程,忙しくはないが、
夕食程,凝った料理は作らないだろうし、
朝食と夕食の中間と考えて
大きな間違いはない筈だ。
それらを単純に合計すると、
主婦の1日の料理時間は
1時間45分となる。
だが、この計算には
そもそもの問題がある。
料理は自分が食べる為でもあるのだから、
ただの労働とするのはおかしくないだろうか?
料理で得られた、
「自分が食べれた」というメリットを
差し引いた分が純粋な労働の量だろう。
まず、朝食の料理は弁当を作ったり、
自分が食べない分の料理が多いのと、
忙しくて朝食を抜く主婦が
多い事を考慮して、
100%の労働としておこう。
昼食はどうだろうか?
子供が学校に行っているから
自分の分しか作らないので
0%の労働だ。
夕食は家族の人数、
4人分作り,内1食分を食べるから、
75%の労働。
それらのパーセンテージに
料理の時間をかけた
朝食30分、昼食0分、夕食35分。
合計1時間5分が、
主婦の料理で労働している時間だ。
次に洗濯を考えよう。
洗濯にかかる時間の大部分は干す時間だ。
洗濯物と洗剤を洗濯機に入れて、
スイッチを押す時間は1分もないだろう。
洗濯する服は洗濯機の隣に置いてある籠に
貯められているだろうし。
洗濯する物を集める時間はない。
では、干す時間はどれくらいかかるか?
4人家族だと15分らしい。
で、これは何日に1回か?
毎日から2日に1回だそうだ。
間をとって1.5としておこう。
(4人家族だった実家の洗濯するペースが
4日に1回だったのは変だったのだろうか?)
計算すると、1日あたりの
洗濯にかかる時間は10分。
更に、洗濯する服の1/4は
自分のなんだから純粋な労働の量は
3/4を掛けて7.5分だ。
他の多くの家事も自身の為でもあるので、
同様に3/4を掛ける。
次は掃除機をかける事。
掃除機をかけるのにかかる時間は
30分で、毎日するらしい。
驚きだ。
私の実家は週に1度だったし、
1人暮らしの私は2週間に1回だ。
計算すると主婦の掃除機をかける
労働の量は毎日22分だ。
次に皿洗いだ。
昼食は自分が食べた皿しか
洗わないので、0分。
朝食の皿洗いは夕食より皿が少ないので、
時間も夕食の皿洗いより
かからないと思うのだが、
朝食と夕食それぞれの
皿洗いにかかる時間は
調べても出てこないので同じとする。
皿洗いは1回20分。
(実家にいる時、家族の皿洗いは
体感10分でしてたのだが
単に私が雑なだけか)
朝食と夕食で40分だ。
それに3/4を掛けて導かれる、
主婦の1日で皿洗いにかける
労働の時間は30分だ。
次は風呂掃除。
風呂掃除はまず2種類に分けられるらしい。
ネットでは「普段の掃除」と
「気合を入れた掃除」などと区別されている。
「普段の掃除」は10分、
「気合を入れた掃除」は40分だそうだ。
浴槽だけを洗うか、
バスルーム全体を洗うかの違いだろうか?
それか、カビキラーみたいな特殊な洗剤を
使うか否かの違いだろうか?
よくわからない。
この「気合を入れた掃除」は週に1回、
「普段の掃除」は週に4回で、
週の合計は80分。
1日あたりの主婦の、風呂掃除にかける
労働の量は8.5分だ。
次はトイレ掃除。
月に1回30分らしい。
これは無視しても良い量だろう。
次はゴミ捨て。
ゴミ捨て自体は一瞬だろうけど
ゴミを集めるのに
15分くらいかかるだろう。
1日あたりの主婦の
ゴミ捨てにかける労働の量は10分だ。
さて、合計すると1日あたりの主婦の、
家事にかける労働の量は143分。
つまり2時間3分だ。
では、育児はどうか?
この家族構成,子供の年齢だと
育児は幼稚園や習い事への
送り迎えくらいだろう。
子供が学生のみの場合、
朝,子供が学校に行くのを見送ったら、
子供が学校から帰ってくるまで
子供に対し何もしないし、
子供が学校から帰って来ても、
外に遊びに行くか自室で
遊んだり勉強をする。
次に会うのは夕食の時で、
食べたら自室に戻る。
家庭によっては
夕食後、家族でゲームをしたりするだろうが
そんな家族の触れ合いを労働だと
考える人はめったにいないだろう。
子供と買い物に出かけたり、
旅行やキャンプに行くのも勿論,
労働なんかではない。
勉強を教えたりする事は育児で労働だけど、
それを日常的に毎日何時間と決めて
行っている家庭はあまりないだろう。
子供が勉強でわからない所があった時、
ちょっと親に聞くくらいだ。
そして、習い事への送り迎えは、
行き帰りで1時間かかる。
だが、帰りは父親がしている場合、
子供が1人で行って帰ってる場合、
習い事をしていない場合などが
ある事を考えると、
その半分の30分と見るのが妥当だろう。
子供が幼稚園児の場合、
幼稚園への2回の送り迎えで
1時間程かかる場合があるが、
幼稚園バスの存在や、
子供が幼稚園児である可能性を考えると、
その半分の30分と見ても多いくらいだろう。
よって、4人家族の子供が学生の家庭で
専業主婦をしている女性の労働の量は、
2時間33分と見積もられる。
では、子供が乳児の場合はどうだろうか?
また、この結果を踏まえ、
夫婦の家事育児の分担はどうあるべきと
考えられるか?
それはまた別の記事で。
続きhttps://note.com/urosetouya/n/n6c8053f9c27f
後書き 反論への回答
「家事は24時間労働。
家族がいる時,常に家事の待機状態だから」
待機時間と言うが寝てる時間に突然、
家事が発生したりしないし、
1日でどんな家事をするかの
スケジュールはある程度,決まっている筈。
だから、待機時間などはない。
「家事は技術職だが男性の職は
技術職でなかったり、
免許や資格が必要のない物が多い。
時間で比べるな」
家事は技術職や専門職ではない。
主婦とは主婦業の免許や資格を
持った人ではなく、
家事が上手い素人でしかないのだから。
コンビニのバイトだろうと、
どんな仕事でもある程度は
その仕事の技術を覚える。
主婦のする家事もその範疇。
時給を計算するとしたら
最低時給が妥当だろう。