【寝前小説】エッセイ
靴音が大きく響く
灯りで照らしながら歩くような
灯りではなくそれは視界に過ぎない
白いモダンの壁が続く
この先もずっと続く
見えるものは全て気を引くことは無い
だが全ては興味の内にある
背後から暗闇は延々と迫りくる
灯りを向ければそれは止む
暗闇はそこに在るだけだ
ふと目を合わせる
延々と迫るように延々と引く暗闇を見据える
取り込まれそうになってつい慄く
いや、いいのだ
私はここで好きなことを好きなようにすればいいのだ
目を見る
そして暗闇へ取り込まれていく
モナリザは大きく口をひらいた