うろん

ぐで〜

うろん

ぐで〜

最近の記事

【エッセイ】風を感じました

小さい頃は何をするにも怖いという気持ちがありました それこそ小さい頃怖かったものといえば暗闇があると思います 小さい頃の思考には限界がなく、目の前の暗闇からどんな恐怖も生まれそうで怖かったのを憶えています 私は1人で居るのがとても怖かったです 家族という絶対的な安心できるものが無い環境では周りの物は全て暗闇だったのでしょう 家で1人で留守番をしていて怖くなって母親の職場まで走ったこともあります 鍵もかけずに(ちょ〜危ない) 今は家に1人で居ることになんの恐怖も感じません も

    • 【寝前小説】父を想う

      心の整理はつかない ひとつだけ思うことがある あれは良い父親だった 幼少の頃は乱暴だった アリが歩いていれば踏み潰し、癪に触れば直ちに同級生と喧嘩をしていた 喧嘩が強いとか負けるとかそんなのはどうでもよくて ただ暴力を振るうことで心が奥底から震えるのがわかった 多分それが私という人間の性質なのだと思う 喧嘩して帰ると父親に殴られた あれの拳骨には私の暴力性が完全に怯え、隠れてしまうようななんとも痛い拳骨だった 私はあれに自分という存在の邪悪を教え込まれたのだろう 父親

      • 【エッセイ】宇宙vs人類

        人と話をするのは好きですか? 私は人と話をするのが大好きです 私は人の価値観を見るのが大好きなのです 話すのが得意とか下手とかどうでもよくて 〜があってどう思ったんだよみたいな 相手の価値観が垣間見える会話が大好きです 事実を知識として知っているかはどうでもよくて その人の理解の上でルールとか宇宙とか 根本的な部分の定義が定まっていると思うと 一人一人の思考のなかにまるごと宇宙があるような そんな気がします 話し相手の宇宙を見るのが楽しいのです😊 今日、外を歩いていると犬

        • 【寝前小説】狭い世界の大戦争

          歩いていた 男は自らの意志で己のゴールを見据えていた まさにそこは灼熱地獄、40度を超えるかという気温と敵意を持っているかのような太陽が男に刃を向ける 遠くに見えていた陽炎はやがて男を呑み込む 視界がゆらぎながらも男は歩みを進めていく 自販機でも良かった ただ、スーパーは目と鼻の先だった… 金が無い訳じゃない 変わった物を飲みたい訳じゃない それは自分との戦いそのものだった 男の歩みは力強くなる 海にでも飛び込みたい気分だった 例えどんなに汚い海でも今なら喜んで飛び込むだろ

        【エッセイ】風を感じました

          【寝前小説】ガムリストシロップ

          同じ道を通っていく そこに考えはなくて 虚虚(うろうろ)と考えや足などを散りばめる そのまま続く人生への脱力感だったり 本日の雑談の話題だったり ヌタバの新作は何の意味も成さなくて それを写真に撮りながらドリンクバーのアップルティーに大量のガムシロップを入れる いつも同じ電車に乗りながら シワ1つ無いスーツが窓に映る 自傷行為は自分にマイナスでしかなくて 手首の傷はどろどろとした感触を思う 毎日1つずつボタンを穴に通す 長らく変動の無い人の生が浴槽の水面に映る 手首を浸けたと

          【寝前小説】ガムリストシロップ

          【寝前小説】虚の器

          公園のベンチに腰掛けた 友人のAちゃんは韓流アイドルが好きだ 韓流アイドルの話題を出すと喜んでくれる Bちゃんはヌタバの新作の話題で喜ぶ スイーツの話題が好きなのだ 私はふたりが喜ぶ話題を知っている だからふたりが喜ぶ話題を提供する そこに私は居ない 私が私である時は随分と騒々しい 人の話し声 車の通る音 風の吹く音 太陽の照る音 聞こえるなんて緩やかなものじゃない すべての音が意志を持って頭に流れる 音が私を蝕む 音が私を飲み込む 息が聞こえない 私の息が私まで届かな

          【寝前小説】虚の器

          【寝前小説】残暑もまだ暑い

          坂を上る 坂を上った先で キラキラとした水面を眼前に見ながら 急勾配の坂をきれいにブレーキを使って家路につく 限界だった。 会社に行く時間だったが俺の身体はベッドから起き上がらなかった。 携帯が鳴り止まなかった日はいつだろう 親が帰ってこいと言った日はいつだろう いや、思い出したって意味はない 俺は早く社会に復帰しないといけないのだ 自分の居た社会という場を思い出すと吐き気がした 手で口もとをおさえる ジョボジョボと音が聞こえた 手に持っていたラムネがこぼれていたよう

          【寝前小説】残暑もまだ暑い

          【エッセイ】広場

          街を歩いていると芝生が敷かれた広場に出た。 中心に立った どこを見ても遠くて、自分の小ささと自分の無力さを感じた 広場を考えずにぐるぐると歩いてみる どうやら僕はどの端へも自分の意志次第で好きなように歩けるようだ なんなら広場の端の先へも歩けるようだ 中心に立った どこを見ても近く感じた

          【エッセイ】広場

          【えっせー】題なし!

          筆が進まない。 今回は何かを伝えたいとかホントそんなものなくて なんというか… 人生が変わるかもしれない決断を前に緊張しているという状況です笑 やった方がいいような、でもやったら人間関係が崩れてしまいそうな どっちにしても後悔しそうなのでここまで来ればどっちにしたって一緒です! 気合いれてこ!😊

          【えっせー】題なし!

          人類という生き物一匹

          「人ってなんで恋愛するんだろーなー」 「楽しいからじゃない?」 「いやそういうんじゃなくて」 友達との会話だ どうやら目の前を飛んでいくミツバチを見て 「(コイツらは恋愛としなさそうなのに)人はなんで恋愛するんだろうな」という意味らしい、ふざけるな さて、友人への怒りもそこそこに友人の疑問に向き合ってみる ミツバチなどの生物には見られない恋愛をなぜ人間はするのか 正解かは分からないが自分なりの答えは出た 生きている時間分の生死がかかった場面が小さいことが原因ではないか

          人類という生き物一匹

          【寝前小説】毒

          いじめられている。 学校での生活を思い出すと孤独を感じ、押しつぶされそうになる。 学校に行けば悪口を言われ、仕事を押し付けられ、小突かれる。 誰も助けてくれない。 先生も気付いてくれない。 アイツらも先生もみんなも全員蟲けらだ。 僕がもし違う立場だったらどうだろう。 いじめを見ている生徒だったら? いじめているヤツらに殴りかかっているだろう。 アイツら全員をボコボコにして止める。 いじめに気付かない先生だったら? いや、気付かないはずがない。 絶対に気付いてア

          【寝前小説】毒

          【寝前小説】怪物

          見られている。 なにもしていないと興味を引くことはない。 だが何かをすると存在を諫めるように目が向けられる。 監視されているのに近いのかもしれない。 僕は僕であるために普通の枠をまもらないといけない。 毎日学校が終わると全力でペダルを踏み込み、ギターをかっさらって駅へ行く。 別に人並みの青春に憧れがない訳じゃない。 それは自分でも分かっている。 歌を歌う。 作曲家になりたい。 高校生になって受験に失敗し、行きたかった訳でもない私立高校に入学した。 そこまでの人生に大した

          【寝前小説】怪物

          【エッセイ】恐怖心と勇敢

          子供の頃は恐怖心が無くて何ごとも挑戦できた でも年老いると知識を得ることで恐怖心が生まれて挑戦がしづらくなってしまう じゃあ年老いると臆病になってしまうのかっていうと それは違くて 若いころは挑戦できたけど今は挑戦できないのは結果論であってあんまり関係はないんじゃないかなって思う 知識を得ることって称賛されるべきことで だから年老いると挑戦しづらくなるのは当たり前 小さい頃は純粋な挑戦心が求められて 年老いると恐怖心に打ち勝つ勇敢さが求められてるだけ 別物なんじゃな

          【エッセイ】恐怖心と勇敢

          【エッセイ】前回エッセイ「夜空」より

          エッセイで「夜空」を書いた。 まとめるとスッカスカな文章もおもしろいよね みたいなそんな内容。 スッカスカな文章ということで「わびさび」を思い出した。 スッカスカとか薄っぺらいなんて言葉を使わないで「わびさび」を意識した趣深い文章なんて言えば良かったなんて笑 小学生の頃に「わびさび」って聞いて「わさびじゃん。」って思うのはあるあるな気がする。 要するにそういうことなのだ(?) わさび美味しい!って言ってわさびチューブに口を付ける人もなかなかいないだろう笑 美味しいものに少しわ

          【エッセイ】前回エッセイ「夜空」より

          【エッセイ】夜空

          エッセイを2本書いてみた。 タグの少なさ見て思った。 僕は何も考えないでエッセイを書いているw 考えてみると短いくせに2時間も3時間も考えて書く小説と違って10分15分で書き終えている。 大した内容を書いていないし薄っぺらいものなだけとも思える。 もともと考えすぎてしまう人間だ。 薄っぺらい文章で心の整理ができてちょうどいいかもしれない。 先日、キャンプに行って真っ暗な環境で夜空を見上げた。 夜空一面に星が浮かび、それはそれはキレイだった。 でも、今見上げる夜空は汚いのだろ

          【エッセイ】夜空

          【エッセイ】トンネル

          トンネルに差し掛かる。 先が見えない暗いトンネル 入ってみないとなにが起きるか分からない ヤンキーみたいなのがいるかもしれない その時は股間を思いっきり蹴り上げて全力逃 亡しようと思う。 武器を持った変態がいるかもしれない まっすぐ逃げよう。 なにも立ち向かう義務は ない。 誰かが倒れているかもしれない その時は落ち着いて助けよう。まずは110番だ。いや、119番だったかも 野生動物がいるかもしれない 思いっきりメルヘンにしてみよう…仲良くなれるかもしれな

          【エッセイ】トンネル