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漢検漢字辞典を読んで、気になったものをあげていくだけ#19 pp.180-189

こんにちは。胡乱布団です。
最近、漢検漢字辞典をあたまから通読しようというマイブームが興りました。そこで、気になったものをここに書き連ねていこうという試みです#19
毎日10ページずつ進めています。

見出し語 読み(カナ は音読み、かな は訓読み *熟字訓、宛て字は例外)
雑記

というふうに書いています。
また、漢字およびその読みは抜粋で、すべての漢字とその読みを網羅しているわけではありません。

p.180
開巻有益
読書は大変ためになるものだということ。転じて、読書。
まったくそのとおりである。

開闔 カイコウ、カイゴウ
第一義、開閉のこと。
第二義、「平安時代以降、書物の出納や文書を扱った役人」
どうでもいいけど、最初、「書物の{出納や文書}」と読んでしまって、混乱した。

開山 カイサン
宗祖、元祖の意味。「カイザン」と濁れば山開き。

開発 カイハツ
第三義、スイスのペスタロッチが創始した教育法。←まったく知らなかったのだが、これ有名なの?

開闢 カイビャク
絶賛中二病ワード。天地開闢。

p.181
開立 カイリュウ
ある数の立方根を求めること(開平の立方根ver)らしいのだが、知らなかったし、開平法みたくやり方が決まっているのだろうか? ちなみにわたしはもちろん理系なので、開平法のやり方は一ミクロンほども覚えていないし、導出できる自信も毫もない!

 きざはし、はしご、しな
「はしご」は知らなかたけど、階梯があるから、読みそうなので類推からわかりそう。「しな」はまったく知ななかった。
ちなみに、準一級だと、「きざはし」でよく出がち。

階隠し はしかくし
寝殿や社殿の正面の階段を覆うために突き出た廂のこと。こういう、むかしの建造物の部分ごとの名称一覧的な資料がほしい。

 カイ、ワイ、めぐ-る
知らない子だ。とくに、水が循環するという意味の「めぐる」。あと、匯兌カイダ・ワイダで、為替の意味。

 かたまり、つちくれ
中1の頃、技術の時間に「土の塊」と出てきて「お! これ自分しか読めないんじゃね?」とわくわくしつつ、「でも、土の塊って、結局、つちくれで良くね?」とニヤニヤした思ひ出。
あと、「かたまり」が常用読みなのは解釈違いな向きもある。準一級だと「つちくれ」で割と登場している印象。

塊芋 ほど
ホドイモのことらしい。ホドイモってなに?

p.182
嵬 カイ、ガイ、ギ、たか-い、おお-きい
読みの意味以外に「あやしい」という意味もある。たしかに、山に棲む鬼は怪しさ抜群である。嵬説:狂妄の説のこと。京極夏彦の小説出でてきそう熟語。

 のり、のっと-る
なるほど。だから、楷書と呼ぶのか! これは学び。

 カイ、うちかけ、はだぎ
国字っぽさがあるけれど違った。こういうタイプの字(裃とか)はある程度蒐集していたけれど、これは知らなかった。

解語の花
物言う花とも言うけど、こっちのほうが品がある感じがする。意味的にはまったく等価ではあると思うのだけれど。

解舒 カイジョ
蚕の繭から繭糸を作ること、そのほぐれ具合。この工程の良し悪しで繭糸の良否が決まるらしい。3へぇ(蚕だけに)。

p.183
解纜 カイラン
船出のこと。字義的には、船尾に繋ぐ綱(=纜)を解いて出航することから来ているらしいが、いまでも見られるのだろうか?

 カイ、たわむ-れる、おど-ける
詼諧でおどけること、たわむれ、冗談。つまり、わたし。

 けわ-しい
先ず隗より始めよの「隗」。訓読みあったんだ。意味的には嵬に似ている。

 カイ、えんじゅ
これは「えんじ」を「えんじゅ」とミスタイプしたときに、何度か見たことがある字。わたしと同じ経験をした人も多いのではないかな、と勝手に思っている。

槐安の夢
語釈は南柯の夢に譲っているが、わたしは逆に「槐安の夢」しか聞いたことがない。統計的に(これを経験的とも言う)、この辞書が語釈を譲るときは、馴染みのないほうから、馴染みのあるほうへ、だと思っていたけれど、そういうことでもないのかもしれない。

槐葉蘋 さんしょうも
知らない植物の知らない熟字訓。

 すぐ-れる、めずら-しい、おお-きい
瑰麗で珍しくきれいなこと。

 おし-える
言われてみれば「おしえる」か。教誨師の「誨」。

p.184
誡告 カイコク
戒告が書き換えなのだが、個人的にはこっちのほうが誡告してる感がある(伝われ(まあ、伝わらなくてもいい))

 さきがけ、かしら、おお-きい
首魁の魁だから「かしら」なのだが、いつもこの読みだけ抜け落ちる。準一級だと、「さきがけ」でも見るし、「おおきい」でも見る気がするし、容貌魁偉でも見る気がする。結構出てそうなイメージ。
「魁梧」も(おそらく)配当内で、なんだか見覚えもあるけど、本試験で出たことがあるかはわからない。

 みだ-れる
とも読むらしい。知らなかった。準一級だと、「潰走」が対類で出てくるイメージ。

 やぶ-る、やぶ-れる
とも読むらしい。知らなかった。準一級だと「壊死えし」が読みで出るイメージ。あと壊は旧字体が難しい(壞)。

 カイ、やくしょ
役所!? 冗(むだ)と似た感じの訓読み。こういう感じの訓読みに名前付いていたりするのだろうか?

p.185
懐香 くれのおも
ウイキョウの古名。ちなみに、ウイキョウは茴香と書く(茴は既出)。ウイキョウがなんなのかは知らない。

 おこた-る、なま-ける、だる-い
おそらく中学国語で「懈怠の矢」というものをやると思う。そのために有名な漢字(わたしももとを辿ればこれで知ったし)だが、ちゃんと1級である。

 わるがしこ-い
老獪の「獪」。
ちなみに、わたしは「わるがしこい」という読みを先に知ってから、「老獪」という言葉を知った稀有な人。
*わたしのプロフに「老魔術師」とあるが、当初は「老獪な魔術師」と書こうか迷っていた。

 カイ、らっきょう、おおにら、にら
なんで「歹」なのだろう? 答えではないが、関連があるっぽいものは下を参照。

薤露蒿里 カイロコウリ
「薤露」「蒿里」ともに葬送のときの挽歌の曲名。転じて、人生がはかないことのたとえ。薤露はニラの上の朝露のことで、すぐ消えてしまうもののメタファー。蒿里は、死霊が集まるという山の名。

p.186
 カイ、やわ-らぐ、かな-う、ととの-う、たわむ-れ
これが常用漢字だったの知らなかった。いや、まあ、でも、俳諧の「諧」で常用されていはいるか。わたしはもっぱら「諧謔」の形で見るから、表外だと思い込んでいたのかも。
ちなみに訓読みはすべて表外なので、読めなくても安心してほしい。ここで「かなう」は調和するの意。

檜柏 びゃくしん
伊吹の別称。

檜皮 ひわだ
檜の皮、檜皮葺の略、襲の色目のひとつらしい。

 なます-にする
これ、ほんとうに送り仮名なのかなぁ……?
高校1年の1学期中間試験で「ジンコウに膾炙する」という書き取り問題が出た。当時のわたしは「膾炙」がまったく読めず、「人口」だけはないなと思いながら、「人工」と「塵垢」で迷った挙げ句、「人工」にしたが、「人口」だった。

 カイ、しおから、ひしお、ししびしお
醢汁鍋しょっつるなべで知った字。そのために、読みはまったく知らなかった。訓読みはどれも「しおから」そのもの、あるいは、みたいなもの。

p.187
蟹眼
蟹の目なのだが、第二義に湯が沸き始めたときの沸き具合とある。これは知らなかったし、大きい泡なら魚眼と呼ぶらしい。

蟹屎 かにばば
新生児が生後初めてする黒くネバネバした便。たぶん、カニ味噌を擬えたんだろうなぁ……。

蟹足腫 ケロイド、カイソクシュ

鱠残魚 しらうお
ちなみに鱠は膾の異体字という説があるらしい。あと鱛は別字(既出)。

貝髷 バイまげ
かんざしを頭の中央に立て、髪を巻き込んだ髪型。

貝独楽 ベイごま、バイごま
ベーゴマ。
わたしは児童のころから逆張りだったので、ベイブレードではなく、ベーゴマをやっていた(ために、隣町とか市境を超えないと同士には会えなかった。ちなみに、ベーゴマはベイブレードにはほぼ勝ち目がない)。
わたしはもっぱら、角六と中六を使っていた。対戦実力は隣町で中の上、隣の市で上位って感じだった(結構地域差ある)。
あと、ペチャが回せるとステータスなので、よくミニ床(かろうじて独楽が1個乗る程度の床)に回して、低学年の子どもたちの憧憬を掻っ攫っていた。
あと、いま「バイごま」というと、メッキされた八角形のベーゴマ的なものを指すと思う(わたしもひとつだけ持っていた。ほかのベーゴマよりやや高かかった印象)

p.188
 ガイ、か-る、おさ-める
乂安の「乂」として知っていた。
世の中が安らかにおさまっているという意味なのだが、乂の字のどこにその要素があるんだ? と、その意外性から覚えていた。

外障 うわひ
瞳の表面にくもりができてものが見えなくなる病気らしい。

p.189
外套 ガイトウ
コートと言うより、外套と言うほうが好きなのだが、共感してくれる人はいるだろうか。

外題学問 ゲダイガクモン
うわべだけを理解して、その内容には通じていないこと。
「〇〇学では〜」と枕詞がついている話には気をつけたほうがいいと思っている。もっぱら、「◯◯学では〜」という人は外題学問である場合が多いからだ(その道の人は自分の学問を積極的に「〇〇学では〜」と言わない気がする)。

外道
釣りで、目的とちがってとれた魚のことも指すらしい。知らなかった。
ところで、今期アニメの『ネガポジアングラー』めっちゃよくないですか? 万人受けする感じのアニメではないけれど、たしかに釣り針の返しのように、刺さって離さないものがある。

外方 そっぽ
漢字が宛てられていたの知らなかった。なんなら方言の類だと思っていた。

外つ国 とつくに
外国のこと。と て つもなく和語っぽい。

外の面 とのも
家の外側、戸外。

今回はここまで。

胡乱布団

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